菅沼菜々「成績が悪かったら絶対に叩かれる」優勝支えたファンの声援とオフのアイドル活動

[ 2026年5月3日 20:44 ]

NTTドコモビジネス・レディース最終日 ( 2026年5月3日    千葉県 浜野GC=6704ヤード、パー72 )

優勝トロフィーを手に笑顔を見せる菅沼菜々(撮影・会津 智海)
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 “アイドルゴルファー”の菅沼菜々(26=あいおいニッセイ同和損保)が、新規大会の初代女王に輝いた。首位で出て66の通算18アンダーで回り2位に5打差の圧勝で、昨年同じ浜野GCで開催されたパナソニック・オープン以来のツアー通算4勝目を5打差の圧勝で飾った。

 「昨年は本当にどん底からの復活ということで、一打一打にしびれていたんですが、今は自分のショットとかに自信がすごくあるので、自信満々でゴルフをすることが出来ています。本当に自分を信じてプレーしたので、去年よりは緊張はしなかったです」と喜んだ。

 序盤から勢いに乗った。2番で5メートルのバーディーパットを沈めたのを皮切りに3連続バーディーを奪い後続を突き放す。

 9番パー5では、池越えの2オンを果敢に狙って成功。ただ、15メートルから3パットしてバーディーは逃したが「ああいうチャレンジをしたところは自分でも褒めたいなと思います」とうなずいた。

 13番ではグリーン右から20メートルのチップインバーディーを決め「ボールに泥がついて、どう転ぶか分からなかった。あれが入って、今日は優勝があるかもと思った。奇跡です」と運も味方につける完勝だった。

 昨オフから下半身強化に取り組み、シーズン中でも週3日のトレーニングを欠かさない。その成果で飛距離が大幅にアップ。昨季の平均飛距離は242・42ヤードでランク34位だったが、今大会は平均263ヤードで4位と大きな成長を見せた。父・真一さん(57)は「今年(のオフ)は昨年の1・3倍くらいのメニューをやりました。飛ぶことで2打目が楽になる。体のコアを鍛えたことで、スイングの上下のブレが少なくなった」と説明。その進化はパーオン率にも表れている。昨季は67・0139%でランク57位だったが、今季は72・8070%の1位と一気に良化している。

 オフのアイドル活動も大きなモチベーションになっている。1月にファンミーティングを開きステージで熱唱。2月にはCDデビューも果たした。ただ、「そんな時間があったら練習をしろ」と“アンチ”からの批判的な声もあったという。それだけに菅沼は「歌も出して、これで成績が悪かったら絶対に叩かれるし、なにやってんだって思われると思います。でも私はゴルフが本当に大好きで、自分がプロゴルファーの中で一番って言えるくらいゴルフが好きなので、練習もトレーニングもたくさん頑張れたので、こうやって結果を出せたのでうれしいです」と胸を張った。

 高校2年生の時に不安障害の広場恐怖症を発症。現在は「バスはたぶん大丈夫だと思います」と話すが、電車や船、飛行機には今も乗ることができない。しかし、そのことを公表したことで「同じ病気、違う病気でも応援に来て元気になったりとか、私の活躍を見て頑張ろうと思える、と言ってくださる方がたくさんいらっしゃるので、自分が頑張る意味があるなと思います」と刺激を受けている。

 オフのアイドル活動の際に集めたチャリティー金やグッズ販売の“ロイヤルティー収入”は、震災の被災地や日本パラスポーツ協会などに寄付。「そういう社会貢献だったり、誰かの役に立つような人間にもなりたい。寄付することによって一緒に戦っているというのがあるので、これからも続けていきたいなと思います」と話した。

 この優勝で年間ポイントランクは6位に浮上。ここからギアを上げていけば、女王争いに加わっていく可能性も十分にある。

 「常に優勝争いできる選手が本当に強いと思うので、常にトップ10に入るような選手になりたいですし、まずはメジャー優勝もしたいので、来週(ワールド・サロンパス・カップで)頑張りたいです。パーオン率を上げていけば必然的に良くなると思うので、パーオン率1位になりたいです

 18番では大勢のギャラリーに囲まれ両手を挙げて歓声に応えた。

 「他の選手とはちょっと違うことをやったりしているんですけど、それを認めて応援してくれる皆さんがいるので、本当にこれからも頑張りたいなと思います」と決意を新たにしていた。

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