宇野、サバサバSP4位発進「悔しいと言う権利はないかなと思う」

[ 2019年2月9日 05:30 ]

フィギュアスケート 四大陸選手権第1日 ( 2019年2月7日    米カリフォルニア州アナハイム )

四大陸選手権の男子SPで4位発進の宇野(撮影・長久保 豊)
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 男子ショートプログラム(SP)で昨年の平昌冬季五輪銀メダルの宇野昌磨(21=トヨタ自動車)は4回転トーループなどの精度を欠き、91・76点で4位となった。田中刑事(24=倉敷芸術科学大大学院)は7位、友野一希(20=同大)は12位。ビンセント・ゾウ(18=米国)がルッツ、サルコーの2種類の4回転ジャンプを決めて100・18点でトップに立った。

 故障明けの宇野は調整不足の影響が出た。最初の4回転トーループでバランスを崩し、続く2連続3回転ジャンプも失敗した。優勝候補の平昌五輪銀メダリストが、91・76点の4位と出遅れた。

 「満足いく演技ではなかったですけど、悔しいと言えるほど練習をしてこなかったので、悔しいと言う権利はないかなと思う」

 サバサバと現実を受け入れた。懸念が形に表れた。この1カ月あまりの間に、右足首を3回捻挫した。合計で2週間以上リンクに上がれず、想定通りの練習を積めなかった。前日は好調な動きを見せていたが、「ケガの影響はないですけど、練習をしてこなかったからこそ、試合への新たな不安があった」と、内なる敵と戦っていたことを明かした。

 故障後はウオーミングアップの方法を見直し「普通の選手と同じことをやるようになった」という。首位ゾウと2位の車俊煥(チャジュンファン)は10代。心境の変化をパフォーマンスにつなげ、新世代の前に立ちはだかる。

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