プロデビュー戦・山口すず夏 苦しんで予選突破「最後は持ち直せて良かった」

[ 2019年2月9日 05:30 ]

欧州男子・オーストラリア男子共催ツアー 米女子・オーストラリア女子共催ツアー ISPSハンダ・ビック ( 2019年2月8日    オーストラリアビクトリア州ビーチ・ゴルフ・リンクス 男子=ビーチC6796ヤード、パー72 クリークC6940ヤード、パー72 女子=ビーチC6479ヤード、パー72 クリークC6573ヤード、パー7 )

予選通過へ奮闘した山口(フレンド企画提供)
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 女子で10位から出たプロデビュー戦の山口すず夏(18=環境ステーション)はビーチコースで75と崩れ、通算1アンダー、144の53位に後退したが、予選は通過した。クリークコースを67で回った野村敏京(26=Q CELLS)は通算11アンダーの2位に浮上。同時開催の男子は、ビーチコースで72の池田勇太(33=フリー)が33位。石川遼(27=CASIO)は140位で予選落ちした。

 予選ラインぎりぎりの通算イーブンパーで迎えた8番パー4。山口の第2打はカップをかすめ、入ればイーグルのスーパーショットとなった。楽々とバーディーを奪い、予選通過を確実にした18歳は、9番もカラーから80センチに寄せてパーセーブ。土壇場で粘りを見せ「小さいミスから崩れてしまったので悔しいけど、最後は持ち直せて良かった」と少しだけ表情を緩めた。

 第1ラウンドは10位と好発進。ビーチコースで上位を目指したが、バンカーショットでミスし12番、4番と2つのダブルボギーを叩いた。それでも18番ではピン奥10メートルのイーグルパットをねじ込み、後半の6、7番を長めのパットを沈めてパーセーブ。8番のバーディーにつなげた。

 風への対策に苦しみ、どうにか予選を通過。厳しい現実に直面しながらも、一つ一つのプレーが財産となっていることを自覚している。「このスコアなのでうれしくはないですけど、3日目もカットがあるので気を抜かずに伸ばしたい」。大会規定で最終日に進出できるのは35位タイまで。この日の苦い経験を生かすべく、決勝ラウンドに臨む。

 《敏京 首位と2打差の2位》 ボギーなしの会心の内容に表情もおのずと和む。5位から出た野村はこの日もチャンスをことごとくものにした。2番で8メートルを沈めたのを皮切りに6バーディーの67。「2日連続でパッティングが良く、自信を持って打てている。大きなミスもなくスムーズな内容だった」と目を細めた。約半年ぶりの実戦は首位と2打差の2位で決勝ラウンドを迎える。「ビーチコースは風があるので、グリーンのライン読みができればいいスコアで上がれそう」と手応え十分に話した。

 《パット不調 遼140位で終戦》 石川は1バーディー、1ボギーの72と振るわず、通算2オーバーの140位で予選落ちを喫した。「あまりチャンスがなく、グリーンも2日間を通して読めてなかった」と厳しい表情。出だしの1番で約1メートルのパーパットを外すなど特にグリーン上で苦戦した。一方で1Wに関しては手応えを感じていると言い、「曲がらなかったのは収穫」。次戦は欧州とアジア共催ツアーとしてマレーシアで行われるメイバンク選手権(3月21日開幕)を予定している。

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2019年2月9日のニュース