英莉花、ジャンボシャフトでルーキー頂点!19歳完全V

[ 2018年12月8日 05:30 ]

LPGA新人戦 加賀電子カップ最終日 ( 2018年12月7日    千葉県 グレートアイランドC=6513ヤード、パー72 )

優勝カップにキスする原(撮影・西川 祐介)
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 今年のプロテスト合格者によって2日間36ホールで争われる新人戦が行われ、原英莉花(19=フリー)が初日からの首位を守り、通算5アンダー、139で優勝した。1イーグル、3バーディー、1ボギーの68をマーク。師匠の尾崎将司(71)から譲り受けた“ジャンボシャフト効果”で生涯一度のタイトルを手にした。1打差の2位は67で回った脇元華(21=UMKテレビ宮崎)だった。

 今年のプロ合格組で、最上位の賞金ランク38位でシード権を獲得した実力を遺憾なく発揮した。初日から首位を守っての完全勝利。「最後の最後でうれしい気持ちを味わうことができて、本当によかったです!」。生涯一度の新人戦タイトルは格別だった。

 首位タイからスタート。出だしの1番でいきなり3パットのボギーを叩くも、「取り戻すしかない」と切り替えた。パー5の3、5番でバーディーを奪い返す。8番パー4では、残り115ヤードの第2打をPWでそのままカップインさせて1打差で逃げ切った。

 師匠からのプレゼントが、優勝をたぐり寄せた。先月26日に通算94勝のレジェンド・尾崎から「セブンドリーマーズ」のアイアン用のカーボンシャフトを譲り受けた。本来はレギュラーツアーで優勝したら、という条件だったというが「待ち切れなかったんですかね」。これまで使用していたスチールシャフトに替えて実戦投入。即結果につながり、「クラブのおかげって言われるかな」と笑った。

 身長1メートル73の大型ルーキー。来季の目標にはレギュラーツアー「まず1勝」を掲げ、言葉を続けた。「再来年は東京五輪。私の位置だと(代表には)賞金女王になるくらいの成績が必要。そこを目指して大事に戦っていきたい」。決して夢物語には終わらせない、大きな可能性を秘めている。

 ◆原 英莉花(はら・えりか)1999年(平11)2月15日生まれ、横浜市出身の19歳。10歳でゴルフを始め、湘南学院高2年の時に尾崎将司に弟子入り。2度目の挑戦となった7月のプロテストで合格。今季はツアー25試合に出場し、5試合でベスト10入り。最高成績はニトリ・レディースの3位。ステップ・アップ・ツアーで2勝。趣味はカラオケ。1メートル73、58キロ。

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