元貴乃花親方 貴ノ岩に怒りと寂しさ「姿を消した貴大将の気持ち分かっていたのか」

[ 2018年12月8日 05:30 ]

2008年10月、九州場所の新弟子検査で、貴ノ岩の身長を測る貴乃花親方(当時)
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 自分が育てた関取第1号の貴ノ岩の暴行騒動と引退。元貴乃花親方の花田光司氏はスポニチ本紙の取材に怒りと寂しさをにじませた。

 どんな理由があるにせよ、兄弟子が弟弟子に振るった暴力を、元師匠は絶対に許せなかった。「私は(付け人の)貴大将の性格が分かりますから、かわいそうで仕方がない。あの子はとても気を使う子で、殴られた後に(自分が付け人を続けることで)迷惑をかけてはいけないと思い(辞めようと考え巡業先から)姿を消した。それを分かっていたのかと貴ノ岩には言いたい」

 元師匠からみれば貴ノ岩も貴大将も同じ弟子。その愛情に番付の差はない。「付け人も私の弟子であり、私が育てた子。貴ノ岩にとっては、自分の世話をしてくれる人です。その貴大将を殴ることは、貴乃花を殴るのと同じです。それを分かっていたのか。殴られた子の気持ちを分かっていたのか」と話した。

 そして「厳しいことを言うようですが、貴ノ岩の今後の人生に関わってくること。これから(相撲界を離れて)歩んでいくことがどれだけ大変か。そのこと(人を思いやる心を)を身に染みて感じて(歩んで)ほしい」と最後の教えを説いていた。

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