鶴竜 場所中に風邪ひいていた…あえて熱を測らずも座薬、点滴で乗り越える

[ 2018年5月28日 11:30 ]

自身初の連覇達成から一夜明け、笑顔を見せる鶴竜
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 大相撲夏場所で自身初となる連覇で5度目の優勝を飾った横綱・鶴竜(32=井筒部屋)が28日、東京都墨田区の同部屋で優勝一夜明け会見に臨み、場所中は風邪による体調不良だったことを明かした。

 「今だから言えるが、3日目ぐらいから風邪をひいていてしんどかった。途中熱があった時もあった。あえて熱は測らなかったが、完全におかしかった。6日目か7日目ぐらいに、座薬を入れて点滴を打った」

 連覇への道のりは、自身の体調との闘いでもあった。咳がひどいため昼寝ができなかった日もあるという。「そこで諦めずにやれて良かった。集中を切らさずにやれた」。8場所ぶりの優勝となった春場所と同様に、目の前の一番に集中して体調不良も乗り越えた。「体もそうだし、気持ちもそう。進化できたから連覇できた。これまで優勝した次の場所はダメだったが、連覇して成長したところを見せられた」と胸を張った。

 前日はモンゴルから来日した両親らと優勝の喜びを分かち合った。父マンガラジャラブさん(60)が日本を訪れたのは鶴竜が横綱に昇進した14年春場所以来で、両国国技館に足を踏み入れたのは初めてだった。「(優勝を見せられて)うれしかった。同じ時間を味わうのは、モンゴルでテレビを見るより、はるかにいい。お父さんも喜んでいると思う」と目尻を下げた。激闘を終えたことで、ようやく心安まる日が訪れた。「明日から、みんなでゆっくりする。熱海にでも行ってくる」。ムンフザヤ夫人の両親、29日に3歳の誕生日を迎える長女アニルランちゃん、1歳になったばかりの長男アマルバイスガラン君らとともに、家族団らんを楽しむという。

 初の連覇を果たしたことで、新たな目標もできた。名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)では3連覇を狙うとともに「まだ全勝優勝もしていないので。全勝も自分の目標なので達成したい」と誓った。高いハードルを超えるには「15日間通して充実していかなければならない」というが「それに近づきつつあると思う」と手応えも口にしていた。

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2018年5月28日のニュース