内村航平が鉄棒でH難度の大技解禁へ「やっていく方向で」

[ 2018年5月28日 15:29 ]

練習後に取材に応じた内村
Photo By スポニチ

 体操男子で世界選手権(10〜11月、カタール・ドーハ)の代表に決まっている内村航平(29=リンガーハット)が28日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで練習を公開した。

 20日のNHK杯で10連覇を達成した後は1週間、完全にオフを取った。練習を再開したこの日は軽めに調整した内村は6月30日、7月1日の全日本種目別選手権(高崎)で大技に挑む意欲を示した。鉄棒のH難度の大技「ブレトシュナイダー」について、「やっていく方向で考えている」と気合十分だ。バーを越えながら後方抱え込み2回宙返り2回ひねりを行う「ブレトシュナイダー」は、高校時代から「やってみたい技」とし、「鉄棒が得意でやらない意味が分からない。絶対にやらないといけない使命感がある技」と続けた。

 もちろん、これまでに取り組んできた技よりもはるかに難易度が上がる。「ひねりが多くなるので回転してしまう。回転を止めるところが難しい」。そして、恐怖心との闘い。「つかむところが見えない。頭が当たるんじゃないかと思う」と明かした。既に練習では成功している。「ここで手を離すと激突するってところで離せるようになった。怖いのを乗り越えたのが成功の秘訣」。3月以降、大技の練習はしていないが、全日本種目別までの1カ月で精度を高めていく。「自分にしかできないさばきを見せたい」。

 新たな武器で、キングが新境地を切り開く。

続きを表示

2018年5月28日のニュース