関学QB奥野選手 悪質タックルから復帰、宮川選手と再戦熱望

[ 2018年5月28日 05:30 ]

<関学大・関大>大勢の報道陣に囲まれ質問に答える関学大QB奥野選手(中央)(撮影・椎名 航)
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 日大との定期戦で悪質なタックルにより負傷した関学大アメリカンフットボール部のQB奥野耕世選手(2年)が27日、春の公式戦の関大戦で復帰を果たした。第4クオーターには38ヤードのTDパスを通すなど活躍し、27―16の勝利に貢献。試合後には騒動後初めて報道陣の取材に応じ、タックルをした当事者で競技引退を示唆した日大のDL宮川泰介選手(3年)との再戦を熱望した。

 フィールドに奥野選手が帰ってきた。第2クオーターにスナップを受けるホルダーとして途中出場し、第3クオーターからQBに。10―10で迎えた第4クオーターには38ヤードのTDパスを通すなど、9回中7回のパスを成功させて127ヤードを獲得し、27―16の逆転勝利に大きく貢献した。

 「ケガの不安はあったけど、あまり意識せずに。練習できなかった時にしていた“頭の整理”を生かして落ち着いてプレーできた」

 6日に行われた日大との定期戦で悪質なタックルにより負傷してから3週間。あまりに騒動が大きくなり、両親に「アメフットをしなければ良かった」と打ち明けたこともあった。だが、家族や仲間に励まされ「気持ちが吹っ切れた」とチームに戻った。練習に本格合流したのは試合わずか3日前の24日。それでも、強い思いが体を動かした。

 タックルをした日大の宮川選手からは18日に直接、謝罪を受けた。頭を下げる姿を見て、湧き上がってきた感情は怒りではなく「心苦しいというか、かわいそうだなと思いました」。だからこそ、アメフットを離れようとしている宮川選手の現役続行と再戦を願った。

 「会見で宮川くんは“フットボールをする権利がない”と言っていたけど、それはまた違うと思う。またフットボールの選手に戻って、正々堂々とルール内でプレーして、また勝負できたらいいなと思います」

 いまだ真相の究明には至っていなくても、若い2人にはもう、わだかまりはない。再び相まみえる日を、多くの人も待っている。

 ▼関学大鳥内秀晃監督(奥野選手は)3日ほどしか練習していないのに、いいパフォーマンスをしてくれた。思った以上にケガの治りが早かった。ホッとしています。

 ▼父奥野康俊氏(試合を観戦し)もう言葉にならないくらい感動しました。元気な姿を見られて良かったです。涙がこみ上げてきました。応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 【関学大QB経過】
 ★5月6日 日大との定期戦でタックルを受け負傷。
 ★同12日 関学大が右膝軟骨損傷で全治3週間の診断を受けたと発表。
 ★同14日 MRI検査の結果、第2・第3腰椎棘間(きょくかん)じん帯損傷と診断される。
 ★同18日 日大・宮川選手と対面し、直接謝罪を受ける。
 ★同21日 大阪府警に被害届を提出。
 ★同24日 練習に本格合流。
 ★同25日 父が警察から「息子に危害を加える」との情報が入ったと明かす。
 ★同27日 関大戦で試合に復帰。

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