秋吉 ツアー初V!1週間で全英&全米切符「自分がびっくり」

[ 2018年5月28日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ミズノ・オープン最終日 ( 2018年5月27日    茨城県 ザ・ロイヤルGC=8007ヤード、パー72 )

ミズノ・オープン最終日 ツアー初優勝を果たし、トロフィーを手に喜ぶ秋
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 6位スタートで、21日に全米オープン(6月14日開幕)の出場権を獲得したばかりの秋吉翔太(27=ホームテック)が、5バーディー、3ボギーの70で回り通算1アンダー、287でツアー初優勝を飾った。1打差の2位に入った川村昌弘(24=アンテナ)、小林正則(42=フリー)、マイケル・ヘンドリー(38=ニュージーランド)までの4人が7月の全英オープンの出場権を得た。

 並んでいたヘンドリーがパーを逃し、ツアー初優勝が決まった瞬間、秋吉の歓喜が爆発した。「やったー」。待ち受ける仲間に駆け寄り、慕っている元賞金王の小田孔らから大量の水を掛けられた。「何と言っていいか分からない。自分が一番びっくり」と声を弾ませた。

 3打差6位からスタートした最終日。実力者が軒並みスコアを落とす史上最長コースを根気強く攻略した。「無駄なボギーを減らそう」としぶとく終盤まで優勝戦線に生き残ると、勝機をたぐり寄せたのは16番(パー5)。残り約170ヤードを9番アイアンで放った第3打は「ピンの手前10ヤードくらいを狙って打ったのに、真横についた」。想定以上の好ショットでバーディーを奪い、上位が最後にスコアを落として栄冠が転がり込んだ。

 10歳からゴルフを始め、2008年の国体の少年男子では松山英樹を抑えて優勝した実績もある。プロ転向後はパットに苦しみ、昨季ようやくシード確保に成功。苦労してきただけに「こんなに早く優勝できるとは」と喜びもひとしおだ。

 21日の最終予選会をトップで通過した全米オープンに続き、全英オープンの出場権も獲得。わずか1週間でメジャー切符を2つも手にし前途が一気に開けた。妻の静香さんは明徳義塾(高知)の中学、高校のゴルフ部で松山と同級生。夫人を通じて練習ラウンドを依頼する意向を示しているが「松山に勝ちたい。全英でも十分に戦えると思う」と世界の舞台での大活躍を思い描いた。

 ◆秋吉 翔太(あきよし・しょうた)1990年(平2)7月22日生まれ、熊本県出身の27歳。野球をしていたが、祖父と両親の影響で10歳からゴルフを始める。石川遼の活躍に刺激を受け樟南高(鹿児島)卒業後の2009年にプロ転向。昨季は、日本オープンで4位など活躍を見せ、初のシード権獲得。1メートル75、85キロ。血液型O。

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