父・優さん 藍に「よく頑張った」、ゴルフ界への恩返し期待

[ 2017年5月30日 05:30 ]

宮里藍引退会見

報道陣の質問に答える宮里の父・優さん
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 コーチと教え子。二人三脚で歩んだ13年7カ月のプロ生活。藍の会見後に会場で取材陣に対応した父・優氏(70)は、晴れやかな表情で娘への思いを語った。引退の決意を初めて伝えられたのは昨年9月のエビアン選手権後。「藍には“始まりがあれば終わりがある”とずっと言っていました。えっという感じはなくてよっしゃ、よく頑張ったと答えました」

 ここ数年は主戦場の米ツアーでも思ったような結果を残せず、日本ツアーでもトップ10に入るのが難しくなっていた。「藍はパットがずばぬけてうまかった。世界一(ランキング1位)になれたのもその一点に尽きます。そのパッティングの状態が下降線になった時に苦しい状態になりました」。しかし、今季は2人で話し合ってパットの構えをクロスハンドに変え、復調の兆しも見えていた。「技術的にはまだまだいけるんじゃないかと思います」。それでも引退の決断を覆すまでには至らなかった。「予選を通過してギリギリ生活していくことはできる。でも、スポーツを通して少しでも多くの人に感動を与え、モチベーションを高く持ってプレーすることが藍に与えられた宿命。それが薄れたということは引退の時期だということです」

 注目される引退後の第二の人生については「藍は自分のスランプを通じてたくさんのメンタルコーチのアドバイスを受けながら研究してきた。そういう部分でこれから貢献してもらいたい。メンタルトレーナーとして選手を助けていくということもある」とゴルフ界への恩返しを期待していた。

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