NFLが定める歓喜のパフォーマンス規定はとてもユニーク!

[ 2017年5月30日 10:20 ]

「セレブレーション・ルール」を発表したNFLのグッデル・コミッショナー(AP)
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 【高柳昌弥のスポーツ・イン・USA】NFLのオーナー会議がこのほどシカゴで行われ、今季から延長時間を従来の15分から10分に短縮するなどの新ルールやリーグとしての指針を発表。注目を集めたのは「セレブレーション・ルール」で、タッチダウンなどを挙げたあとに選手たちが体で表現する歓喜のパフォーマンスに関しては「規制と緩和」の2つのガイドラインが示された。

 2014年に禁止したゴールポストの「バー」をバスケットボールのリングに見立ててダンクするパフォーマンスは今回もアウト。接触するとバーを含むポストがゆがんだりする恐れがあるため、これをやってしまうと15ヤードの罰退と罰金処分が科せられることになっている。

 そもそもなぜこれを選手がやっていたかと言うと、バーの位置が高さ10フィート(305センチ)にあるから。この高さはバスケットボールのリングの高さとまったく同じで、そこにボールをくぐらせるという行為はつまり「オレはダンクだってできるんだぜ」という身体能力を誇示する行為にほかならなかった。

 ただし再び認められたパフォーマンスもある。それがスノー・エンゼル。踏み跡のない積もった雪に背中から倒れて手足をワイパーのように動かすと、それが「天使の羽」のように見えることからこう呼ばれている。

 NFLは真冬もシーズン中とあって年に何度かは雪の中のゲームとなるが、タッチダウンを挙げた選手が白くなったエンドゾーンの中で倒れて手足をばたつかせるという行為もそう呼ばれていた。

 陸上のウサイン・ボルト(ジャマイカ)でおなじみの弓を引くポーズや、手で銃を構える仕草は武器を連想させるため継続して禁止。ヒップホップ・ダンスでよく見られるトワーキング(Twerking)も、腰をくねらせる動きが性的なイメージを連想させるとして解禁にはいたらなかった。

 一方でグッデル・コミッショナーは「ビッグプレーが出たあとに選手が楽しむ余裕を持てるよう、セレブレーションに関するルールを緩和する」とコメント。つまりここまでに列挙した反則項目に抵触しないならば何をやってもいいのだ。

 だから各チームには独創性が求められている。新たな集団演技?は当然、必要だろう。そうでなければ目の肥えたファンは絶対に納得しないはず。ただしあまりに熱中すると“本業”がおろそかになってしまうので、選手の皆さんはほどほどに…。これを楽しむにはまずビッグプレーが必要だということを肝に銘じておいてくださいね。 (専門委員)

 ◆高柳 昌弥(たかやなぎ・まさや)1958年、佐賀県嬉野町生まれ。上智大卒。ゴルフ、プロ野球、五輪、NFL、NBAなどを担当。スーパーボウルや、マイケル・ジョーダン全盛時のNBAファイナルなどを取材。50歳以上のシニア・バスケの全国大会に6年連続で出場。

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