レッズ今季初勝利も…五郎丸笑顔なし キック不振、PG外した

[ 2016年4月10日 05:30 ]

ハイランダーズ戦の後半、PGを狙うレッズの五郎丸

スーパーラグビー第7節第1日 レッズ28―27ハイランダーズ

(4月8日 南アフリカ・ケープタウン)
 第7節が行われ、FB五郎丸歩(30=ヤマハ発動機)が所属するレッズは28―27でハイランダーズから今季初勝利を挙げた。途中出場した五郎丸自身はPG1本を外し、課題のキック精度の向上は見られず。ハイランダーズのSH田中史朗(31=パナソニック)も途中出場し、スーパーラグビー(SR)史上初の日本生まれの日本人対決が実現したが、お互い消化不良の内容となった。

 ノーサイドの瞬間、初勝利に沸き返るフィフティーンの中、五郎丸だけがさえない表情だった。後半22分にFBハントに代わり出場。その時点で15点差あったリードが1点となった後、左中間45メートルのPGを任されたが、当たり損ないのようなキックはゴールポスト右に外れた。辛くも逃げ切ったが、万が一、逆にPGを決められ敗れていれば、致命的となりかねない失敗。「チームとしてはいい形で初勝利を挙げられた。来週からの南アフリカ遠征に、しっかり勢いを持って臨みたい。先駆者のフミさん(田中)が出ている試合に自分も出られたということは非常にうれしく思う」と話したが、とびっきりの笑顔とはほど遠かった。

 オコナー共同監督代行は「五郎丸の冷静さが最後の15分に必要だった。バックスに落ち着きをもたらした」と一定の評価を与えたが、昨年のW杯で見せた輝きにはまだ遠い。敵将で日本代表次期ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフ監督にもアピールできなかった。持ち味の安定感あるプレーを発揮するためにも、まずは15番を奪取する必要がある。

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