入江 北島超え前人未到10連覇も…体調不良「遅いので悔しい」

[ 2016年4月10日 05:30 ]

男子200M背泳ぎで優勝し、スタンドの声援に応える入江

競泳リオデジャネイロ五輪選考会兼日本選手権第6日

(4月9日 東京辰巳国際水泳場)
 男子200メートル背泳ぎで、入江が同種目の糸井統(89~97年)、男子100メートル平泳ぎの北島康介(00~08年)の9連覇を抜く史上最多の10連覇を達成し、100メートルに続く2枚目の切符。

 だが、不安が残る内容だった。「派遣(タイム)を切れてよかったけれど、正直凄く遅いので悔しい」とタイムは自己ベストに4秒近く遅れる1分56秒30。不眠症などに悩まされ、レース後は医務室で休養するほどの体調不良で「今の体の状態からすると仕方ない」と話した。100メートルで銅、200メートルで銀メダルを獲得したロンドン五輪以降は金メダルを目標に掲げてきたが「言える立場じゃない。何も言わず夏まで頑張るのみです」と威勢のいい声は聞けなかった。

 ◆入江 陵介(いりえ・りょうすけ)男子100メートル、200メートル背泳ぎの日本記録保持者。12年ロンドン五輪は100メートルで銅メダル、200メートルで銀メダル。13年、15年世界選手権は表彰台を逃した。今大会は100メートルもリオデジャネイロ五輪代表入り。大阪・近大付高、近大出、イトマン東進。1メートル78、67キロ。26歳。大阪府出身。

 ▽男子200メートル背泳ぎ (1)入江 陵介(イトマン東進) 1分56秒30(2)金子 雅紀(YURAS) 1分56秒52(3)砂間 敬太(イトマン) 1分56秒76

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