技の錦織 冷静4強 263キロ世界最速サーバーを攻略

[ 2015年8月9日 05:30 ]

男子準々決勝でボールをリターンする錦織(AP)

テニス シティ・オープン

(8月7日 米ワシントン)
 男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランキング5位の第2シード、錦織圭(25=日清食品)は世界62位のサミュエル・グロート(27=オーストラリア)を6―4、6―4で下し、4強入りを決めた。世界最速のサーブを持つグロートを攻略し、ストレートの完勝。8日午後2時半(日本時間9日午前3時半)以降に行われる準決勝で錦織は昨年全米オープン決勝で敗れた世界8位の第3シード、マリン・チリッチ(26=クロアチア)と対戦する。

 難敵を退けた。錦織はサーブの世界記録(263キロ)を持つグロートを攻略。大会初の4強を決め「風もあって簡単ではなかったが、2セットで勝てて良かった」と満足そうに振り返った。

 予測と戦略がかみ合った。強烈なサーブからネットに詰めてくる相手の足元にリターンを返した。「リターンは簡単ではなかったが、相手のセカンドサーブに対して勇気を持って攻められた。(タイミングをずらす)遅いリターンも効いていた」とニンマリ。ボレーミスを何度も誘い、第1セットの第7ゲームでブレークに成功した。

 錦織劇場は止まらない。第2セットの第5ゲームでは、1メートル93と長身の相手の頭上を越える山なりの絶妙なロブショットを2発連続で決めてブレーク。「相手に何が効果的かというのをしっかり把握して、自分のプレーに集中した」。235キロを超えるサーブで15本のエースを決められ「受けた中では一番速いかもしれない」と目を丸くしたが、ひるまなかった。相手の動きを冷静に見極め、意表を突くプレーで相手を翻弄(ほんろう)。一度もブレークを許さず勝ち切った。

 リズムをつかみにくいビッグサーバーとの対戦に苦戦してきた印象のある錦織だが、今季は好成績を収める。ラオニッチ(カナダ)には1勝1敗ながら、イスナー(米国)、アンダーソン(南アフリカ)、カロビッチ(クロアチア)ら、名だたるサーバーを撃破。戦術眼と正確なプレーに磨きをかける。全米オープンに向け、上り調子であることは間違いない。

 準決勝は昨年の全米オープン決勝で苦杯をなめたチリッチと約1年ぶりの再戦となる。「マリン(チリッチ)と対戦することがいいモチベーションになっている。面白い試合になる。リベンジしたい」。錦織が静かに闘志を燃やした。

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