斉藤仁さん 最近はやつれ志半ばで…山下氏沈痛「もっとやりたかったことが」

[ 2015年1月20日 12:05 ]

斉藤仁氏(14年9月撮影)

 柔道男子重量級で一時代を築いた斉藤仁さんの訃報に、柔道界は悲しみに包まれた。東京都文京区の講道館にある全日本柔道連盟(全柔連)には20日、山下泰裕副会長が姿を見せ、沈痛な面持ちで会見した。

 山下氏は「現役時代最大のライバルでした。新しい強化委員長になって、もっともっとやりたいこと、やらなければいけないことが彼の頭にいっぱいあったと思う。笑顔で安心して見てもらえるようなそんな柔道界を作っていく」と志半ばで倒れた故人の死を悼んだ。

 日本代表監督を務めた斉藤さんをコーチとして支えた天理大の正木嘉美教授は「指導者になってからの付き合いの方が親密だった。とても繊細な人。ショックで…」と肩を落とした。

 正木教授は亡くなる9日前の11日に病院へお見舞いに行ったが「10分ほどしゃべった。やつれていた」と早すぎる死を悲しんだ。

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