西塔が日本勢過去最高タイの6位、世界陸上男子20キロ競歩

[ 2013年8月11日 23:24 ]

男子20キロ競歩に出場した西塔拓己

 陸上の世界選手権第2日は11日、モスクワで行われ、男子20キロ競歩には日本記録保持者の鈴木雄介(富士通)と西塔拓己(東洋大)が出場。両者ともに序盤トップに立つ見せ場を作ったが、西塔は1時間22分09秒で日本勢過去最高タイの6位、鈴木は1時間23分20秒で12位だった。優勝は1時間20分58秒のイワノフ(ロシア)。

 レースは西塔が序盤からトップに立つ積極的な展開、鈴木も2番手で追い掛ける。5キロを過ぎると鈴木が西塔をかわし首位を奪い、西塔は激しく2位を争った。

 10キロで鈴木は2位に13秒差をつけ首位、斎藤は14秒差の7位で通過。13キロ過ぎに鈴木が4人にかわされ5位に落ちるが必死に食らいつく、王鎮(中国)がその後、失格となり脱落。鈴木は4番手からメダルをうかがい、西塔はその直後につける。

 14キロ過ぎには鈴木が後ろの集団に吸い込まれ、西塔らとの4位争いはダンゴ状態に。15キロで西塔が25秒差の6位に上がり、その2秒後に鈴木が7位で通過。17キロでは西塔5位、鈴木は8位に後退。この後、トップ集団のバロンド(グアテマラ)が失格となり、西塔が4位に上がる。

 ゴールはイワノフがトップで入り優勝、西塔はゴール直前で抜かれ6位。鈴木も順位を落とし12位でフィニッシュした。

 競歩日本勢はアテネ大会の今村文男、テグ大会の森岡紘一朗の6位(50キロ)が最高だった。

 ▽西塔拓己の話 入賞できて本当にうれしい。今まで暑いレースは結果が出ていたので自信があった。世界の舞台でしっかりと戦えたのは自信になる。

 ▽鈴木雄介の話 結果論で言えば、ばかなレースをしてしまった。練習に集中しすぎて、追い込みすぎたところがある。1カ月前まで調子が悪かった。

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