ケガ乗り越えた 日本女子初17歳寺本がV

[ 2013年4月8日 06:00 ]

メダルを手に笑顔を見せる、女子で優勝した寺本明日香(右)と男子で2位の加藤凌平

体操 W杯東京大会最終日

(4月7日 駒沢体育館)
 17歳が快挙を成し遂げた。個人総合の後半を行い、女子では寺本明日香(17=レジックスポーツ)が合計56・825点で優勝。日本女子で初めてW杯を制した。男子は加藤凌平(19=順大)が合計90・175点で2位、前日(6日)に左足甲を痛めた田中和仁(27=徳洲会)は棄権した。

 故障を乗り越えて、17歳がタイトルを手に入れた。平均台、床運動をミスなくまとめて優勝した寺本は、「信じられない」と目を丸くした。昨年9月に左手を骨折して手術を受け、器具を握れないところからスタート。今年1月の代表候補合宿でも通し演技はできない状態だったが、3月の米国の試合で4種目こなし、今大会は国内復帰初戦だった。「全種目、凄く自信になった」。日本女子初のW杯制覇で、賞金約157万円もゲット。「いつか車を買いたい」。昨年1メートル40だった身長は最近、測っていない。「(1メートル)41…、42あればいいかな」と笑う17歳の存在感が、16年リオデジャネイロ五輪に向けて大きくなっていく。

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2013年4月8日のニュース