調査が終わらない仰天理由 携帯を機種変更、壊した力士も

[ 2011年2月7日 17:59 ]

大相撲・八百長疑惑、春場所中止

 大相撲の八百長問題で、日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)が7日に監督官庁の文部科学省を訪れ、八百長メールに名前があるなどの理由で特別調査委員会が聴取対象とした14人に提出を求めた携帯電話について「機種変更や壊してしまった事例がある」との報告をしたことが、関係者の話で分かった。

 放駒理事長は高木義明文科相に対し、6日に3月の春場所の中止を決定した経緯を報告し「たびたび大変なご迷惑をおかけして、申し訳ございません」と謝罪。同席した関係者によると、調査が長引く背景として携帯電話の例を説明した。

 相撲協会関係者によると、14人の中には妻に踏まれて携帯電話が壊れたり、初場所後に買い替えたと特別調査委に申告した力士がいるという。

 文科省幹部は、八百長の関与を疑われる力士が意図的に携帯を壊した可能性について「そこまで聞いていない」と述べた。

 八百長問題の実態解明を進める特別調査委は、7日から全関取への面談調査を始めるとしていたが、この日は準備に当てたと説明。8日に開始するかどうかは明らかにしなかった。

 関係者によると、特別調査委による14人への聴取内容は、疑惑がある取組に対する質問や、仲介役とされる三段目の恵那司との人間関係など多岐に及び、時間は30分で終わるケースから、1時間半かかる場合もあった。

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2011年2月7日のニュース