関係各所も困惑「清めた土俵の上で八百長とは」

[ 2011年2月7日 06:00 ]

大相撲・八百長疑惑、春場所中止

 1946年の夏場所以来、65年ぶり2度目の本場所中止が正式に決まった大相撲。八百長問題という不祥事による中止は初めてで、関係各所は対応に追われながら「仕方がない」などと困惑を隠せない様子。

 竹縄親方が所属する春日野部屋大阪宿舎の交野市・星田会館。すぐ裏手にある星田神社の佐々木久裕宮司(59)は憤りを隠せなかった。「清めに清めた土俵の上で八百長とは」と不快感をあらわにした。

 関与を認めた竹縄親方について、佐々木宮司は「近所ですから何度かお見かけしたことがありますが残念です。本当に許されないこと」と表情を曇らせた。続けて、竹縄親方とともに同じく関与を認めた十両の千代白鵬、三段目の恵那司の3人に対して「相撲とは、もともと神事。不届き千万というか、あるまじき行為」と言い放った。春場所中止決定については「けじめが必要。国技として本来の姿を取り戻すためには仕方がない」と話した。

 立浪部屋が宿泊予定だった住吉区・住吉大社では、今月21日に同部屋の先発隊が来ることが決まっていた。そのため、境内にある一戸建ての家屋2棟を宿舎として準備していたが、春場所開催中止を受け、徒労に終わりそうだ。毎年、場所前に立浪一門で行う連合稽古には横綱白鵬が訪れた。また、ちゃんこ鍋も振る舞われ、見学者でにぎわっていた。

 また、千代の富士が持つ歴代最多勝利1045勝にあと10勝と迫り、春場所で大記録に挑戦予定だった大関魁皇が所属する友綱部屋大阪宿舎の平野区・旭神社は「何も言うことはありません」と言葉少なだった。

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2011年2月7日のニュース