遠のいた新入幕…在日3世栃乃若の家族ら落胆

[ 2011年2月7日 06:00 ]

大相撲・八百長疑惑、春場所中止

 春場所で新入幕が確実視されていた若手十両力士栃乃若(22)=兵庫県尼崎市出身。家族は「どうして…」と肩を落とした。

 栃乃若は在日3世。報徳学園高校(兵庫県西宮市)時代に「高校横綱」となり、2007年1月に初土俵を踏んだ。十両西2枚目で迎えた今年の初場所では12勝3敗と好成績を残した。

 母の崔仙玉さん(50)は「(八百長が)もっと早く問題化されても良かったのに、どうしてこの時期に」と息子の不遇を嘆いた。父の李鍾根さん(54)は「晴れ舞台の日が来るまで地道に稽古を続けてほしい」とわが子にエールを送った。

 栃乃若を中学時代から知る兵庫県相撲連盟の七日市五郎常任理事(69)は「3月には報徳学園のOBで激励会をし、後援会の発足も予定していた。残念です」と落胆を隠せない様子だった。

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2011年2月7日のニュース