「先発事務所」では中止の一報に涙する親方も

[ 2011年2月7日 06:00 ]

大相撲・八百長疑惑、春場所中止

 大阪府立体育会館にある日本相撲協会の「先発事務所」では、担当の親方らが2000~3000枚のポスターを配布するなど準備を進めていた。中止決定が伝わると事務所は重苦しい空気に包まれた。

 取材に応じた富士ケ根親方(元小結・大善)は目を赤くし沈痛な面持ちで「苦しい稽古をしてきた力士たちの気持ちを思うと悔しさが込み上げる」と絞り出した。「開催してほしい」という激励も数十件寄せられていたといい「関係者への謝罪やチケット回収などを一つ一つやるしかない」と肩を落とした。体育会館の掲示板には「日本相撲協会内の不祥事により中止することを決定しました」と書かれた紙が張り出された。

続きを表示

2011年2月7日のニュース