史上初!日本相撲協会、今年の地方巡業を全て中止

[ 2011年2月6日 20:25 ]

 日本相撲協会は6日、今年の地方巡業を全て中止すると発表した。奉納相撲や参拝に関しては未定だが、協会広報部によると地方巡業は江戸時代や戦時中にも行われ、1日も開催されないのは史上初めてという。

 春巡業は4月に伊勢神宮(三重)、靖国神社(東京)、神奈川県藤沢市、茨城県鉾田市、長野市で5日間の日程が組まれていた。関係者によると、今年は夏に九重巡業部長(元横綱千代の富士)の故郷である北海道福島町、秋に徳島県、冬には沖縄県などで開催する準備が進められていた。巡業部の芝田山親方(元横綱大乃国)は「本場所がどうなるか分からないのに、巡業ができるわけがない」と説明した。

 大相撲の地方巡業は本場所と並ぶ興行の2本柱で、春夏秋冬の4期間に行われる。2008年から45日、31日、21日とここ数年は減少傾向にあった。だが今夏の巡業から勧進元(主催者)の経費負担を削減する狙いで参加力士の人数を減らし、開催日数を増やすことを目指していた。

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2011年2月6日のニュース