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長谷部誠 引退会見で笑顔「後悔ない」 日本人初となる欧州1部監督目指す「まずは経験を積んで」

[ 2024年5月25日 04:40 ]

引退会見でEフランクフルトからの記念品を手に笑顔を見せる長谷部誠(撮影・西尾 大助)
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 今季限りで現役を引退した元日本代表主将のMF長谷部誠(40=Eフランクフルト)が24日、都内で引退会見に臨んだ。現役最終戦から約1週間。黒のスーツ姿で登壇すると「自分のキャリアに全く後悔してない。大きな満足とともに終えることができた」。すがすがしい表情で約2時間、思いの丈を語った。

 今後は数カ月間の休暇の後、今秋から指導者の道を歩む。まずはEフランクフルトのU―21世代への指導からスタートし、最終的な目標は「トップチーム、一番上のところ」。日本人として初めてとなる欧州主要1部リーグで監督を目指すことを明言した。

 日本代表でW杯3大会に出場し、歴代最多の81試合で主将を務めたレジェンドは、23年に及んだ現役中に指導してくれた歴代監督への感謝を述べながら、「戦術的な部分だけでなく、人間性の部分に影響を与えていけるようなことにトライしていきたい」と理想の指導者像を思い描いた。

 【長谷部に聞く】
 ――現役引退を決めた時期は。
 「3月下旬くらい。妻には最初に伝えたし、両親にもすぐ伝えた。父は“いいのかそれで!俺は認めん”と言われた。その時はお酒が入っていたと思う(笑い)」

 ――三浦知良への引退報告は。
 「カズさんに一番言いづらかった。“認めない”と言われると思ったけど、“そんなこと言えるわけないだろ”と。いつか、僕が監督でカズさんが選手で一緒にやる機会を楽しみにしてる(笑い)」

 ――日本代表で印象深い試合は。
 「11年アジア杯の優勝や18年W杯の最後の(試合となった)ベルギー戦」

 ――日本代表監督になりたい希望は。
 「これまでも一つ一つ、目の前の目標をクリアしてきた。まずは経験を積んで、将来的に高いレベルでやれる監督になりたい」

 ◇長谷部 誠(はせべ・まこと)1984年(昭59)1月18日生まれ、静岡県藤枝市出身の40歳。藤枝東から02年に浦和に加入。08年以降はドイツを主戦場にウォルフスブルク、ニュルンベルクを経て14年からEフランクフルト。06年デビューの日本代表では国際Aマッチ通算114試合2得点。W杯は10年、14年、18年大会に出場。1メートル80、72キロ。利き足は右。妻はモデルの佐藤ありさ(35)。

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