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新潟 鉄人・藤原が勝利導く 25日福岡戦 抜群のスタミナで上下動繰り返し攻守で貢献

[ 2024年5月25日 04:30 ]

福岡戦も右SBとして先発濃厚な藤原
Photo By スポニチ

 J1新潟は25日、ホームで福岡と対戦する。23日間で7試合を戦う過密日程の最終戦。疲労の色は隠せないが、不動の右サイドバック(SB)の藤原奏哉(28)は、抜群のスタミナとケガをしない体で出場を続けている。福岡戦も上下動を繰り返して攻守に貢献し、勝利で連戦を締めくくる。

 福岡戦に向けての唯一の練習日となった24日、聖籠町のアルビレッジに姿を見せた選手たちは重そうな体を動かし、軽いメニューで調整した。練習前に1人ジョギングをし、体の状態を確かめていた藤原にも当然疲れはある。それでも「試合に出られるくらいの疲労という感じ。連戦最後、気持ちを見せられるような試合ができればいい」と意に介さず、目線を上げた。

 22日のルヴァン杯秋田戦後は、未明にバスで新潟へ移動し、クラブハウスに到着したのが23日午前3時ごろだった。3日の広島戦から連戦で公式戦6試合を戦い、ケガ人が続出。ピッチに立てる選手が限られていることもあって、疲労はピークに達している。

 その中で鉄人ぶりを発揮しているのが藤原だ。5月の公式戦出場時間は、チーム最長の525分を数える。秋田戦も左SBで先発した星が前半終了間際に負傷退場し、後半から右SBで出場。延長戦の30分も含め、いつもと変わらない安定したプレーを見せた。

 連戦中も「普通にいつも通りのケアをしているだけ」と特別なことはしていない。ケガをせずにプレーし続ける秘訣(ひけつ)を問われると、「(頑丈に生んでくれた)親に感謝くらいですかね」と笑う。

 難敵との試合が続いた5月は先制を許し、後半盛り返すという展開の試合が多かった。勝ち点を思うように積めずに力不足を感じた一方で、「どこかでまだもう少しできるという気持ちもある」と言い、伸びしろとして今後の糧にしている。

 延長戦を制した秋田戦の勢いを利用し、福岡戦で目指すは“連勝”。「攻撃でそれぞれの色を出して得点できている。我慢強く戦えれば勝てる」。疲れを吹き飛ばすような勝利をつかみ取る。
   (西巻 賢介)

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