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【天皇杯】奈良クラブ 0―2から大逆転で京産大を下す DF鈴木大誠が殊勲弾

[ 2024年5月25日 17:16 ]

天皇杯1回戦   奈良クラブ3―2京産大 ( 2024年5月25日    ロートフィールド奈良 )

後半ロスタイム、奈良クラブは右CKから鈴木(右端)が決勝ゴールを決めてガッツポーズ
Photo By スポニチ

 前半3分、33分と立て続けに失点した奈良クラブだったが、粘り強く戦って終了間際に勝ち越して京産大との1回戦を突破した。

 フリアン・マリン・バサロ監督(34)は「前半はこちらのミスで2失点して難しかった。選手はミスの後に立ち上がって前に進んだ。これが大事。勝ってアントラーズと対戦するのは幸せだ。チームの成熟を見せることができた」と振り返った。フリアン監督は鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督(56)とタイでの指導者時代が重なっており、親交があるという。

 主将のDF小谷祐喜(32)は関大時代に天皇杯に出場したことがある。「僕の時も失うものがなかったし、ガツガツいったことを覚えています。先に2点取られたけど、まだ前半だったし焦りはなかった」と言う。京産大FWが体をぶつけてくるが、2失点後は落ち着いて対応して逆転劇を呼び込んだ。

 2失点目の直後にFW西田恵(26)がGKに体をぶつけられながらもゴールを決めると、後半7分のオウンゴールで追いついた。そして、決勝点は後半のアディショナルタイムに入ったところで生まれた。右サイドCKをDF下川陽太(28)が中央へ。DF鈴木大誠(27)が狙いすましたヘディングシュートをゴール左隅に沈めた。「奈良に加入して初めてのゴール。コースを狙った緩めのボールだったので、決まるまで見ていて喜ぶのが遅れてしまった」と笑う。奈良クラブは昨年の天皇杯1回戦でHondaFCに1―0で敗れて鹿島への挑戦権を奪えなかった。「鹿島と戦えるわくわく感は大きい。チームがさらに上に行くんだという流れになっている」と鈴木。

 次戦は6月2日、J3でFC大阪戦が控える。関西勢同士のダービーマッチなだけに17位からの反抗をもくろむ奈良クラブとしては重要な一戦だ。「京産大はハイプレスを仕掛けてきた。シンプルに裏をついた方が有効だったけど、そこに気づくのが遅かった。早く修正していれば前半は1失点で抑えられた」と鈴木はDFとして反省を忘れなかった。

 奈良クラブは奈良県代表決定戦で関西リーグの飛鳥FCを1―0で破って本戦に出場。J3は現在17位。ルヴァン杯は2回戦で広島に0―6で敗れている。

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