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浅野拓磨 スペイン討ちへ「狙うべきはボールを奪った瞬間の縦に早い攻撃。相手がどこだろうが日本の武器」

[ 2022年11月30日 20:10 ]

<サッカー日本代表練習>練習に汗を流す浅野(撮影・西海健太郎)
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 サッカー日本代表は12月2日午前4時にFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組最終戦となるスペイン戦を迎える。決勝トーナメント進出をかけた大一番を前にFW浅野拓磨(28)が11月30日、取材に対応し意気込みを語った。

 ドイツ戦で歴史的なゴールを決めた浅野は、一転、悔しい敗戦となったコスタリカ戦を受けての反省点について「個人的には間違いなく90分通して、チームとしてイメージも共有しながら、やるべきことをやりながら戦えていた試合かなと感じていて。ただ結果論なので何でも言えるけど、結果を踏まえて言えば、勝ち点3を取りにはいっていたんですけど、ゴールを奪えないことに対して、ピッチ内でそこまでフラストレーションをためなくてもよかった。ゴールを奪えないことへの焦りや、ネガティブなものは一切なくてよかったのかな」と冷静に語った。

 勝てば文句なしで突破が決まるスペイン戦。相手DFのスピードや狙い目の分析は「間違いなく、世界トップのチームなのでスピードがないわけじゃない。弱点が本当にそこが弱点かはやってみないと分からないが、狙うべきはボールを奪った瞬間の縦に早い攻撃は間違いなく生きてくる。スペインだろうが、相手がどこだろうが、日本の武器。奪った瞬間に前につなげる選手と、前に行ける選手がそろっている。そこは間違いなく試合の中でチャンスになる。僕のポジションでいえば、そこの準備はしていかないといけない。そこを逃さないように、よい守備からよい攻撃ができたらチャンスは来る。前の試合と同じだが、それができない時間帯が続いても焦らずに一つのチャンスをものにする。一つのチャンスを淡々と狙っていけば、ゲーム運びも良い運び方ができる。そういう意味でチームとして余裕を持ってイメージを共有して戦っていけたらと思います」と日本の武器、コスタリカ戦の反省点は明確になっているとした。

 スペインが相手。当然、FWにとっても守備と攻撃のバランスが難しくなってくるが「そんなことを考えている余裕はない。まず、スペインが僕らよりも上のチームというのは百も承知。相手よりも走ることと、前の選手だろうがDFだろうが関係なく守備で走って体を張って戦うのがベース。チーム全員が全員のためにしっかり走って、まずは守備から100%走らないと勝てる試合じゃない。まずはしっかり守備から出し切って、攻撃に切り替わった瞬間にチームのために走ってゴールへ向かう。攻撃、守備というどっちがどっちというよりは、守備から入って、攻撃には行ったらすべてを出す。そういう準備はしている」とフル回転の活躍を誓った。

 「全員が力を出し切ること」。大一番に向け、一つのチャンスをものにするべく、ジャガーが牙を研ぐ。

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