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Cロナ、神の手ならぬ髪の毛弾?でポルトガル連勝突破

[ 2022年11月30日 05:05 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグH組   ポルトガル2-0ウルグアイ ( 2022年11月28日    ルサイル競技場 )

<ポルトガル・ウルグアイ>クロスに反応するC・ロナウド(AP)
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 ポルトガルが2連勝で1次リーグ突破を決めた。28日に行われたウルグアイとの第2戦でFWクリスティアーノ・ロナウド(37)が先制点を“アシスト”するなど2―0の勝利に貢献。MFブルーノ・フェルナンデス(28)が2得点し、悲願の初優勝へ早々に決勝トーナメント進出を決めた。

 記録に残らなくても記憶には残る。そんなプレーでC・ロナウドがポルトガルを決勝トーナメントに導いた。

 後半9分、左サイドからフェルナンデスのクロスに宙を舞った。頭で合わせにいくと、相手GKはヘディングに強いエースに惑わされ、頭をかすめて同じ軌道を描いたボールに反応できなかった。2戦連続のゴールを確信したC・ロナウドは右腕を突き上げて仲間と喜びを分かち合ったが、プレー再開後の場内アナウンスでフェルナンデスの得点とコールされると苦笑い。テレビの国際中継や国際サッカー連盟(FIFA)の大会関連サイトでも数分にわたってC・ロナウドの得点と掲示されるなど混乱を生じさせた記録に残らない“アシスト”で貴重なゴールを呼び込んだ。

 「クリスティアーノが触ったように感じたけどね。彼へのパスだったし」とフェルナンデス。しかし、最終的に得点者は誰だっていい。「大事なのはタフな相手と対戦して我々が次のラウンドに進んだということ」。C・ロナウドは退団したものの、マンチェスターUでもコンビを組んでいた中盤の要は背番号7の思いを代弁した。

 24日のガーナ戦ではW杯史上初の5大会連続得点となるPK弾を決めたC・ロナウド。この日は5バックで守備を固めた相手に前半から前線で左右に動いてボールを引き出し、空中戦でも強さを発揮した。流れを呼び込む先制点に絡み、後半37分に退くまでエースとしての存在感を十分に発揮。サントス監督は「素晴らしい試合をしてくれた」と称賛した。

 2連勝で突破を決めたが、C・ロナウドに導かれて初優勝を目指すポルトガルはアクセルを緩めるつもりはない。韓国との第3戦(12月2日)は引き分けでも1位が確定するが「全ての試合に勝ちたい」とフェルナンデス。頂点を目指し、どこまでも加速していく。

 《DF陣相次ぎ負傷》左サイドバックで今大会初出場のメンデスが前半42分に負傷交代した。自らピッチに倒れ込み、涙を浮かべながら歩いてピッチを去った。全治など詳細は不明。ポルトガルはセンターバックのダニーロも26日の練習で肋骨3本を骨折。復帰は決勝トーナメント以降とみられ、この日は第1戦で出番がなかった39歳のDFぺぺが代役。難しいやりくりを強いられることになりそうだ。

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