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前田大然“GK狙い”鬼プレス ドイツ戦チェック「おどおどしていたような感じだった」

[ 2022年11月30日 05:10 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会

練習に汗を流す前田(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 “鬼プレス”が、1次リーグ突破のキーとなる。27日のスペイン―ドイツ戦をチェックした日本代表FW前田大然(25)は「結構GKはプレスかけられるとおどおどしていたような感じだったので、そこはチャンスかなと思う」と相手GKウナイ・シモン(25)に狙いを定めた。

 無敵艦隊の数少ない隙は、守護神がかたくななまでに蹴り出さずに、最終ラインからつなぐ点。Jリーグ時代もセルティックでも、音も立てずにGKに近づき慌てふためかせてきた韋駄天(いだてん)の、腕ならぬ“足の見せどころ”となる。

 ただし、1人で行っては無駄足となる。「(自分が)取れなくても2人目がどんどん来てくれれば取れると思う。僕だけ行っても取れないので、チームとして行ければ」。2列目以降の選手とも呼吸を合わせ、連動したプレスで奪いきるイメージを高めた。

 あくまでもFWとしての最も重要な仕事は「ゴールを奪うこと」と自覚。ただ、両輪とも言える持ち味は献身的な守備だ。山梨学院高時代に素行不良で部活を“出禁”となった1年間を経て、周囲への感謝から始めた。プロでも貫き、今では代名詞ともなった。

 周囲のためにしてきたプレーは唯一無二の武器となり、W杯の大一番で日本中から期待される瞬間が来る。「ここからは気持ちの勝負。今だったら、日本の力だったら、突破できると思う」。何度かわされても食らいつく覚悟で挑む。

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2022年11月30日のニュース