岩本輝雄氏　スペイン戦、マーク明確「3―4―1―2」で守備強固にすべき

FIFAワールドカップ（W杯）カタール大会

練習に臨む久保（中央）ら（撮影・西海健太郎）
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　【岩本輝雄　視点】スペインは選手個々の能力が高く、みんなうまくて隙がない。主力が休んだとしても、誰が出ても戦力は変わらないと思う。私はスペイン戦へ向けてはシステムを考える必要があると考えている。4―2―3―1ではスペインの選手をうまくつかまえきれず自由にプレーさせてしまう。守る時はマンツーマンで相手を見られるように、3―4―1―2でいった方がいいと思う。

　スペインは両センターバック（CB）とアンカーからビルドアップしてくるので、まずここを抑えないといけない。前田と南野の2トップがCBを、アンカーは久保が見て前線からの守備を徹底させたい。さらにMFペドリらインサイドハーフ2人は日本のダブルボランチが見る必要がある。マンツーマンでマークを明確にしないとスペインには簡単に外されてしまう。

　しっかり守ることができれば可能性はある。ドイツはスペイン戦で終盤に何度か好機をつくっており、日本は中盤でパスをカットしてカウンターで攻撃できればチャンスになる。あとは日本のコンディションをいかに整えるか。選手は想像以上に疲労しているように見えるので、状態のいい選手をうまく組み合わせて（ボールを）奪って早い攻撃を仕掛け、勝ちにいってほしい。（元日本代表MF）