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中田浩二氏 ブラジル、整えられた組織力で奪った華麗な決勝点

[ 2022年11月30日 05:05 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグG組   ブラジル1-0スイス ( 2022年11月28日    974競技場 )

<ブラジル・スイス>後半、先制ゴールを決めたブラジル代表MFカゼミロ(AP)
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 【中田浩二 視点】ブラジルはネイマールが欠場したことで、序盤は少しボールが落ち着かなかったが、選手交代でリズムをつくって勝利を収めた。前半は、引くのではなく高いDFラインを設定したスイスに守られて苦戦した。しかし、後半からインサイドハーフにロドリゴを投入したことで攻撃が活性化。試合がオープンな展開になったことも相まって、ワンタッチでパスをつなぎながらシュートまで持っていけるようになった。

 後半38分の決勝点は左サイドでFWビニシウスが幅を取り、中央へのパスをロドリゴがワンタッチでグラウンダーで落としてカゼミロがゴール右に決めたもの。カゼミロのボレーもスーパーボレーといえる素晴らしいものだったが、ロドリゴのワンタッチの落としが抜群で、スイスが守備を整えることができなかった。これでゴールが決まったといっていいだろう。

 ブラジルは個の能力に加えて近年は組織も整えられてきている。2戦2勝。優勝を狙う上でもいい滑り出しだと思う。(元日本代表DF)

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2022年11月30日のニュース