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堂安 コスタリカ戦で先発あるぞ!! ドイツ戦で同点弾の原動力は反骨心 2戦連発へ「体キレキレ」

[ 2022年11月25日 05:10 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組   日本2―1ドイツ ( 2022年11月23日    ハリファ国際競技場 )

ドイツ戦から一夜明けの練習で笑顔の堂安(撮影・西海健太郎)
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 イメトレが強豪国を打ち破る同点弾につながった。殊勲者の堂安が大金星から一夜明けた24日、オンライン取材に対応。「どれだけ冷静に、練習のイメージ通りに蹴れるかが大事になると思っていた」。シュート練習の際はW杯で対戦相手となるドイツなど、詳細を意識しながら毎日4、5本ほど打つことを繰り返してきたと明かした。

 「欧州勢がアジア勢をなめているところがある。ふざけんなと思っていた」。所属するフライブルクでも周囲には「日本相手ならドイツは余裕だ」と言われたが、結果は違った。“ドイツを知る男”が、途中出場でシナリオを書き換えてみせたのは後半30分。こぼれ球に丁寧に左足を合わせた場面を「ごっつぁんです。ありがとうって感じ」と笑った。

 反骨心こそが堂安のサッカー人生を支えている。元Jリーガーで2番目の兄・憂さん(26)は少年時代を振り返る。公園で1対1の勝負をした際は体格差もあって憂さんが当然、有利。それでも、堂安は「勝つまでやる」と挑戦し続けた。エリートのように見えるが、実は小4で受けたC大阪の下部組織のセレクションには落ちている。しょげるどころか逆に「完膚なきまでに倒したる」と火が付いた。その後の大会で好パフォーマンスを見せると、C大阪の関係者が接触を図ったが、「行かない」と言い放った。

 18年ロシア大会後に代表に初選出。だが、19年にオランダ1部PSVアイントホーフェンへ移籍した頃から1年にもわたり絶不調に陥った。それでも従来の負けん気で、W杯で点を取るという思いだけは消えなかった。何度となく壁に当たっても、「その瞬間のために」と前を向けた。

 次戦は中3日で、勝負のコスタリカ戦を迎える。森保監督の起用に応えて結果を出し、先発の可能性もある。「昨日は途中からで疲労もないし、体がキレキレの状態で(代表に)合流できている」。狙うはW杯2戦連発。再びヒーローになる準備は万全だ。

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2022年11月25日のニュース