【データスタジアム】日本代表、攻撃的選手6人　強気の布陣がうまく機能

W杯カタール大会1次リーグE組   日本2―1ドイツ （ 2022年11月23日    ハリファ国際競技場 ）

＜日本・ドイツ＞後半、3バックで守る（左から）冨安、板倉、吉田（撮影・小海途　良幹）
Photo By スポニチ

　【ドイツ戦分析】4―2―3―1の布陣で挑んだ前半は、ドイツの選手を捕まえきれず、守備に追われる時間が続いた。0―1で折り返した後半からは3バックにシステム変更。序盤は守備を整えると、攻撃的な選手を次々と投入した。

　日本のプレーエリアを前後半で比較すると、アタッキングサードでのプレー回数が前半の28回に対して、後半は3倍以上の91回。シュート数は2→10と大きく増えた。相手の4バックに対して、最終的に攻撃的な選手は1列下がった鎌田を含め、浅野、伊東、堂安、三笘、南野の6人。強気の布陣がうまく機能したのが数字にも表れている。個人では後半12分から出場したFW浅野が短い出場時間ながらチーム最多のシュート5本（公式記録は6本）を放ち貴重な決勝弾につなげた。

　15分刻みのボール支配率を見ると、開始序盤1～15分が最も支配されてドイツが80・5％と圧倒。布陣を変更した後半は日本の保持時間も増え、後半16～30分は日本が47・5％まで迫った。勝ち越した終盤以降はドイツの猛攻を受けたが、GK権田の好セーブなどでゴールを割らせなかった。思い切った采配が功を奏し、狙い通りの逆転劇となった。（記録課・海鋒　宏樹）