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長友は右SB濃厚 ブラジル新エース・ビニシウス封じ自信「新しい長友を見せられるよう頑張る」

[ 2022年6月6日 05:10 ]

国際親善試合   日本―ブラジル ( 2022年6月6日    国立 )

ボール回しに汗を流す長友(右)(撮影・西海 健太郎)
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 日本代表は6日、FIFAランキング1位のブラジル代表と対戦する。改築後の東京・国立競技場では初の代表戦で、5日に両チームが会場で最終調整した。森保ジャパンでは初めて、本職ではない右サイドバックでの出場が濃厚なDF長友佑都(35=FC東京)は、マッチアップする可能性が高い王国の新エース、FWビニシウス(21=レアル・マドリード)封じに自信を示した。

 “シン・ナガトモ”が、新国立競技場に乗り込んでくるブラジルの若きエースを抑え込む。「左サイドバック(SB)の長友という印象があったと思うが、右もできるぞと。新しい長友を見せられるように頑張りたい」。4日のミニゲームで主力組の右SBでプレーした。主戦場の左SBではなく右で先発すれば、日本代表では15年11月17日のカンボジア戦以来3度目。森保監督就任後は初だ。

 “世界一”の攻撃を体を張って止める。マッチアップが有力視されるのが、5月の欧州チャンピオンズリーグの決勝で決勝点を決め、Rマドリードを最多14度目Vに導いたビニシウス。市場価値は推定140億円で、FWネイマール(パリSG)を上回り現在ブラジル代表No・1だ。「言ってみればバロンドール(世界最優秀選手)を獲ってもおかしくないレベルの選手」という相手でも、セリエAインテル・ミラノなど世界最高峰のクラブで戦ってきたベテランに気後れは一切ない。

 「世界トップの選手と対戦してきた肌感覚は残っている。やはり長友佑都は強い選手とやってこそ本領を発揮してきたと自信を持っている。今、乗りに乗っている選手を相手に自分がどれくらいできるのか。今の自分の位置というのを試せる」

 左SBはW杯アジア最終予選でスーパーサブとして活躍した中山、2日のパラグアイ戦で鮮烈デビューを飾った伊藤が台頭。競争が激化する中、日本が過去2分け10敗の王国から、初の“金星”獲得に貢献すれば最高のアピールとなる。「W杯メンバー入りの争いを含めて生きるか死ぬかの戦い」という強い覚悟で日本のゴールと自身のポジションを守り切る。

 ◇ビニシウス・ジュニオール 2000年7月12日生まれ、ブラジル・バイーア州出身の21歳。17年にフラメンゴのトップチームに昇格して16歳でデビュー。18年7月に移籍金4500万ユーロ(約63億円)でRマドリードに移籍した。加入4シーズン目の今季は公式戦52試合22得点とブレークし、国内リーグと欧州CLの2冠に貢献。19歳だった19年9月10日の親善試合ペルー戦でブラジル代表デビュー。国際Aマッチ13試合1得点。1メートル76、73キロ。利き足は右。

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