4年間貫いた川崎F愛、桐蔭横浜大GK早坂の決意とは

[ 2022年1月15日 08:30 ]

J1川崎Fに来季入団が内定した桐蔭横浜大GK早坂勇希
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 1年前は受付担当だった大学生が、壇上にいた。

 今季から川崎Fに加入する桐蔭横浜大のGK早坂勇希(22)は13日、同大学で会見。「一度諦めかけた夢でしたが、諦めることができず大学4年間で努力した結果、大好きなクラブに戻れたことを本当にうれしく思います」と喜びの声を語った。

 川崎Fの下部組織出身。ユースからトップチームへの昇格がかなわなかった高校時代、「4年後、フロンターレに戻るんだ」と心に誓った。大学時代も川崎Fの試合は「全試合しっかりと」チェック。「どういう選手が起用されているのかもしっかりと分析していた」。卒業後の進路もよそ見することはなかった。「フロンターレ一択でした」と言い切れるほど、クラブに戻ることだけをひたすらに願い続けた。

 大学1年のときは試合に出られなかった。それでも同校の安武亨監督は「出られないときもひた向きに戦い続けて、プレー以外の部分で信頼を勝ち得てきた」と真摯(しんし)な人間性について明かす。ようやく待望の出番が回ってきたのは関東大学リーグ1部の最終節、東京国際戦。そこで早坂は相手チームの選手にパスを送ってしまい、敗因となった。ただ、落ち込むことはなかったという。

 「先輩がすごく声をかけてくれたりとか、人間性の部分(で大事なこと)、大学生のいいところを感じられた。上級生になったときにこういうことをしなければいけないんだなと」。失敗から人としての学びを得て、その後はぐんぐんと成長。2年時には完全な主力としてインカレ準優勝に貢献し、昨年のデンソーカップでベストイレブンに輝くなど活躍した。安武監督は「間違いなく大学でNo・1のGKだと思う」と太鼓判を押す。

 一年前は、1学年上の先輩、MF橘田健人(23=川崎F)らの会見で受付を担当していた。1年後、今度は自身が壇上で、入団を願い続けた川崎Fでプロになる思いを語る立場となった。

 守護神としての長所はシュートストップと反応速度。川崎FにはGK鄭成龍(チョンソンリョン)という高い壁が立ちはだかるが、「ハードルが高いほど燃えるタイプ」と突き上げを狙う。

 「ずっとシルバーコレクターと言われていたチームが、優勝しなくてはいけないチームになっている。そういった部分もずっと追って見ていた。チームのタイトル獲得に向けて全力でやらないといけないなと思いますし、タイトルにプラス、最少失点などの記録も残していかないといけないなと思う。向上心高くやっていきたい」

 大学を経由して一直線に戻ったクラブで、タイトルを、自身の居場所を守り抜く戦いが始まる。(記者コラム・波多野 詩菜)

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