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なでしこ 世界との差痛感 スウェーデンに完敗で8強敗退

[ 2021年7月31日 05:30 ]

東京五輪第8日 女子サッカー準々決勝   日本1―3スウェーデン ( 2021年7月30日    埼玉 )

<スウェーデン・日本>敗退が決まりうなだれるなでしこイレブン(撮影・西尾 大助)
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 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が30日、準々決勝で前回リオデジャネイロ五輪銀メダルのスウェーデンに1―3で完敗し、4強入りを逃した。開始7分で失点。同23分のFW田中美南(27=INAC神戸)の2戦連続ゴールも実らず、力尽きた。世代交代を推し進めた高倉ジャパンだったが、10年ぶりの世界一への壁は厚く、23年女子W杯への課題を突きつけられた。

 なでしこの終戦を告げる無情のホイッスルが無観客のスタジアムに鳴り響いた。「王座奪還」を掲げた自国開催の東京五輪は準々決勝敗退。スウェーデンに地力の差を見せつけられ高倉麻子監督は「自分たちの武器以上の何かを持たなければならないのかな」と、こみ上げる感情をこらえながら言葉をつなげた。

 完敗だった。前半7分にCKの流れから失点。同23分に田中の2戦連続ゴールで同点に追いついたが、後半8分に左サイドを崩されて勝ち越しを許し、最後は三浦のハンドで与えたPKでダメを押された。「1点を取ってからの追加点が遠かった」と田中。体格差で勝る相手にゴール前でつぶされた。

 澤穂希が引退した翌16年のリオ五輪はアジア最終予選でまさかの敗退。直後に佐々木則夫前監督からバトンを受けた高倉監督は、育成年代で結果を残した若手を中心に世代交代を図った。16強に終わった19年W杯フランス大会は17人がW杯初出場。東京五輪へ種をまいたが、結果は2年前と同じ1次リーグでの1勝止まりとなった。

 11年W杯ドイツ大会初優勝から10年。欧州各国のビッグクラブは次々と女子チームを所有。潤沢な資金力を生かして技術、戦術両面で力をつけた。対する日本は武器である連係と俊敏性のさらなる強化を図ったが、体格差と身体能力の差は埋められなかった。高倉監督は「世界中の女子サッカーの急速な進歩の幅が、自分の計算と違ったと思います」と語った。

 日本は今年9月にようやく、国内初の女子プロリーグ「WEリーグ」がスタートする。23年女子W杯まで残り2年。大幅な改革がなければ、世界との差は広がっていくばかりだ。

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