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先制コールの久保 2戦連発「走り込んで、あとは落ち着いて決めるだけだった」

[ 2021年7月25日 23:43 ]

東京五輪男子サッカー・1次リーグA組   日本2―1メキシコ ( 2021年7月25日    埼玉スタジアム )

<東京五輪男子サッカー 日本・メキシコ>先制ゴールを決め雄たけびを上げる久保(AP)
Photo By AP

 日本が誇るゴールデンコンビが躍動した。前半6分、MF久保建英(20)がメキシコを驚かせる先制ゴールを決めた。右サイドでDF酒井宏樹(31)の縦パスに抜け出したMF堂安律(23)からグラウンダーのクロス。「堂安選手が左手で相手を抑えた時に自分のところにボールを出してくれるなと思ったので、走り込んで、あとは落ち着いて決めるだけだった」。DFと競り合いながら左足に当てゴール、ネットを揺らした。

 5分後、堂安も続く。MF相馬勇紀(24)が倒され、VAR判定の結果で得たPK。「もし相手がまん中に立っていれば相手の度胸勝ちだと。度胸試しならまけないぞと思いながら蹴った。ゴールちっちゃいなと思ったので、サイドに蹴ってもだめだなと思って、あとは前日にぶち抜く宣言をしていて、一番何がぶち抜くことかなと思いながら、みなさんのためにまん中に決めました」。豪快にど真ん中に蹴り込んだ。

 久保は五輪の日本最年少得点記録(20歳48日)を打ち立てた初戦の南アフリカ戦に続いて、2戦連発。バルセロナ時代が注目されがちだが、その才能は小学校に上がる前から際立っていた。当時は幼稚園の部がなかったため、百合丘子どもサッカークラブでは飛び級で小1のチームに交じった。年上相手でも独壇場。5対5のミニゲームでは全員を一人で抜いて得点し続け、そのたびに「早くやろう!」とリスタートを催促した。代表の善本康二氏は「その試合では7点か8点を奪った時に相手GKが泣いちゃったんです。最終的に14、15得点したんじゃないかな」と回想する。

 20歳で飛び級で立った大舞台。16歳も年上のW杯4大会連続出場中の守護神オチョアの度肝を抜く先制弾で、森保ジャパンを2連勝に導いた。これで12年ロンドン五輪以来の1次リーグ突破へ、大きく前進。1次リーグ最終戦でフランスに勝って、3連勝で金ロードに勢いをつける。

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2021年7月25日のニュース