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なでしこ、英国に敗れる 熊谷主将「まだ終わっていない 今できることを」

[ 2021年7月25日 05:30 ]

東京五輪第2日 女子サッカー1次リーグE組   日本0ー1英国 ( 2021年7月24日    札幌ドーム )

<日本・英国>後半、ホワイトにゴールを決められガックリの清水(右から2人目)ら日本イレブン(撮影・西海健太郎)
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 東京五輪サッカー女子日本代表は24日、1次リーグE組第2戦で英国と対戦し、0―1で敗れた。主将のDF熊谷紗希(30)を中心に粘り強い守備を見せていたが、後半29分に失点。攻撃陣も8試合ぶりに無得点に終わった。これで1分け1敗となり、崖っ縁に立たされたものの、27日の最終戦、チリ戦に勝てば、1次リーグ突破が決まる。

 一発に泣いた。0―0の後半29分、弱点の左サイドを突破され、最後はエースFWホワイトに決められた。優勝した11年の女子W杯1次リーグで唯一、黒星を喫した試合で決められるなど、対日本はこれで4戦連発だ。警戒していたはずの“天敵”に屈し、高倉監督も「相手のストロング一発にやられた。悔しい」と唇をかんだ。

 それでも成長ぶりは見せた。指揮官はこの日、初戦のカナダ戦から先発を5人入れ替え。5戦連発中だったエースFW岩渕のコンディション不良という誤算はあったが、らしさは発揮した。カナダ戦は前半6分にいきなり失点し、苦しい展開となったとあって、立ち上がりこそ慎重だったが、徐々にペースをつかむと得意のパス回しで揺さぶった。

 五輪メンバー発表直後の合宿では、主に守備面でトレーニングを積んできた。パワーと高さのある相手対策として、サイドからのクロスへの対応、裏のスペースのケアなどを徹底。この日も前半39分にDF南が鋭いカバーでピンチを救うなど、効果は見られた。それでも相手はFIFAランク6位のイングランド代表が主体の強敵。勝ったのは15年W杯カナダ大会準決勝のみで、通算成績も1勝1分け5敗だった。16年4月に就任した高倉体制でも3連敗中だったが、一発に泣き、またしても勝てなかった。

 それでも、最終戦に勝てば決勝トーナメントへの道は開かれる。主将の熊谷は試合後、チームに「まだ終わっていない。今できることをやろう!」と声を掛けた。下を向いている時間はない。中2日で迎える大一番。「勝ち点3を取りにいく。点を取りにいく」と指揮官。まずはチリ戦に死力を尽くす。

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2021年7月25日のニュース