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南野とハーランドはともに「完璧な移籍をした」 リバプール・クロップ監督が語る2人の選択

[ 2020年2月22日 22:02 ]

リバプールの南野拓実(AP)
Photo By AP

 イングランド・プレミアリーグのリバプールを率いるユルゲン・クロップ監督(52)が、ともにオーストリア1部ザルツブルクから移籍したFWアーリング・ハーランド(19=ドルトムント)とMF南野拓実(25=リバプール)の2人について「比較できない」と話した。21日付のデーリー・テレグラフ、デーリー・エコーなど複数の英紙が報じた。

 昨年12月までザルツブルクで同僚だった2人の新天地での活躍ぶりは対照的。ドルトムント移籍後、公式戦7試合で11得点とゴールを量産中のハーランドは評価が急上昇。一方、南野は先発がカップ戦の2試合のみで無得点。プレミアリーグでも途中出場が2試合だけ出番は限定的となっている。

 クロップ監督は2人について「ハーランドはドルトムントに移籍するという完璧な選択をした。ドルトムントはストライカーが必要だった。マンチェスター・ユナイテッドもハーランドを獲得しようとしたが、獲得できず批判されているようだ。私はドルトムントのことを愛している。ドルトムントが9番の選手を探していたことも知っている」と2008~15年に指揮した古巣ドルトムントの補強成功を喜んだ。

 南野については「そして、タキ(南野の愛称)も完璧な移籍をした。タキは異なる環境で挑戦している。それは普通のことであり、問題ではない。本当に攻撃的なポジションに(先発する)空きがない」とエジプト代表FWサラー、セネガル代表FWマネら世界トップクラスの選手がそろう攻撃陣で先発起用できるポジションがないと説明した上で「だが、我われにはバリエーションが必要なんだ。タキはあらゆることに挑戦している。ボールに向かうプレーはトップクラスだ」と改めて能力を高く評価した。さらに「彼にこうしたプレーをしてほしいと伝えれば、その要求を応えようとしてしまうだろう。だが、我われとしては自分が自然にやれるプレーをしてほしい。我々に必要なのは時間だ。このような順応の期間では、少しばかりクオリティが落ちてしまうもの。彼はまったく問題ない。トレーニングも懸命にこなしている。ハーランドの状況とは比較できない」とこれまで同様に適応には時間が必要との見解を示した。

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