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リバプール 南野獲りへ動く 英主要メディア報道 敵地での活躍評価

[ 2019年12月13日 05:30 ]

今季欧州CLリバプール戦で活躍を見せた南野(左)
Photo By 共同

 昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)王者で、今季イングランド・プレミアリーグで首位を独走する強豪リバプールが、来年1月の移籍期間にザルツブルク(オーストリア)の日本代表MF南野拓実(24)の獲得に動いていると12日、タイムズ紙、BBC放送など英主要メディアが一斉に報じた。

 インディペンデント紙はクラブ間で基本合意に達したと報道。リバプールはザルツブルクから18年にMFケイタを獲得するなど良好な関係を築いており、複数クラブとの争奪戦を制したという。ザルツブルクのスポーツディレクターを務めるフロイント氏は12日の会見で「現在リバプールと交渉していることは認める。我々の選手に興味を示してくれるのは光栄だ」と前向きにコメントした。

 南野は今季の欧州CLでリバプールを相手に2試合フル出場し、10月には敵地で1得点1アシストを挙げるなど活躍。タイムズ紙によると、リバプールのクロップ監督が技術、キープ力、パスセンスを高く評価し、獲得を熱望しているという。ザルツブルクが設定している南野の移籍金は725万ポンド(約10億4000万円)。リバプールの南野の評価はおよそ2000万ポンド(約29億円)で、現在の市場価値からすると“格安”で獲得できることも魅力と伝えた。
 リバプールは欧州王者としてカタールで開幕したクラブW杯にも出場。世界屈指の名門クラブに初の日本人選手が誕生するか大きな注目を集めそうだ。

 ◇南野 拓実(みなみの・たくみ)1995年(平7)1月16日生まれ、大阪府泉佐野市出身の24歳。C大阪U―18時代の12年にトップチームデビュー。13年にJ1で29試合5得点と活躍しベストヤングプレーヤー賞に輝いた。15年1月にオーストリア1部ザルツブルクに移籍。日本代表は15年10月の親善試合イラン戦でデビューし、18年9月の同コスタリカ戦で初得点。国際Aマッチ通算22試合11得点。1メートル74、68キロ。利き足は右。

 ▽リバプールFC 1892年創設。本拠地は英国北西部マージーサイド州リバプール。イングランドのトップリーグでマンチェスターU(20回)に次ぐ優勝18度を誇る名門だが、最後の優勝はフットボールリーグ時代の89~90年。昨季は就任4季目のクロップ監督の下、欧州CLで6度目の優勝を飾った。FA杯優勝7回、リーグ杯優勝8回。チームカラーは赤で、愛称はレッズ。ホームスタジアムはアンフィールド(5万3394人収容)。

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2019年12月13日のニュース