ミシャ監督通訳の杉浦氏のシーズン回顧 代表戦とリーグ戦を平行して戦う難しさ “上出来”ルヴァン杯準V

[ 2019年12月13日 17:16 ]

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(中央)の言葉を選手に伝える杉浦大輔コーチ兼通訳(右)
Photo By スポニチ

 コンサドーレ札幌は今季リーグ戦10位、ルヴァン杯ではクラブ史上初の準優勝で終了した。ペトロヴィッチ監督(62)と15年間コンビを組む杉浦大輔コーチ兼通訳(45)が「2年目のジンクス」に陥ったミシャ体制2年目を振り返った。

――リーグ戦では目標のACLには届かなかった。どんなシーズンだったか?

 「結果の波が激しいシーズンだった。良い時はルヴァン杯の決勝の川崎F戦もそうだし、強いチームに互角以上に戦い勝つこともある。だけど、反対に下位のチームと引き分けたり負けたりと安定感に欠けた。これは明らかに2年目のジンクス、2年目に起こり得る現象だった」

 ――2年目のジンクスの要因は?

 「一つは代表戦を多く抱えながら、並行してリーグ戦を戦っていくことの難しさ。クラブとしては初。俺と監督はこういうものだと経験で分かるが、例えば武蔵とチャナティップ、進藤…代表から帰ってくるとほぼ調子が悪い。昔(浦和時代)で言えば柏木、槙野もそうだった。監督がそれでも起用したのは、こういう経験をさせて彼らがこれじゃ駄目だということを分かってもらうため」

 ――それがチームが不安定だった要因?

 「これはミシャの宿命で、チームが強くなってくると先発で出ている選手の見栄えがどんどん良くなっていく。だから代表に呼ばれる。でも今はまだ選手は監督のコンセプトの中で良さを出させてもらっている状況。本当に力があれば、32節の磐田戦では何点も取れている。まだ2年目なんだけど、そこを勘違いしていってしまうのも見え隠れするから不安定だった」

――それでもルヴァン杯で準優勝。歴史に残る死闘だった

 「ルヴァン杯決勝のPKが終わって、監督はタバコを吸いにいって、そこで残念そうに落ち込んでいて。“大輔、やっぱりこれが俺の宿命だ”と。“世界にたくさん名監督はいても、タイトルに縁がない監督がいる。俺もその一人だよ。グラーツ(オーストリア)でも浦和でもそうだった。運が向いてないのもあるだろう。俺に何か足りないかもしれないからチームに申し訳ない”と言っていた」

 ――何と声を掛けたのか?

 「俺は“監督と選手に金メダルをあげたい”と言った。広島でも浦和でも、2年目で決勝にきたけど過去の2チームに比べたら今回は凄い良い試合をした。最後はPK。“そこまでいったら監督はどうしようもない”と。2年目でここまできたのは出来過ぎなところもある。2年目でそこまでいったのは監督の力。だから“そういう理由付けで監督がそう言うのはおかしいですよ”と」

 ――監督は?

 「そうだな、必ず来年はタイトルを獲りにいこうと」

 ――来季の目標は

 「目標はもちろん3位以内。来年はもう1個違うレベルで戦えるはず。戦い方がよりはっきりして、もっと自分たちがボールを握ることになる。やり方がある程度浸透してきた中でより精度が高まり、もう1個2個チームに何か新しいことを落とし込んでいく。監督はまた自分のチームに変化を加えようとしている」

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「南野拓実」特集記事

2019年12月13日のニュース