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鹿島、8強へ先勝!土居、Vクロスからセルジーニョ先制弾のお膳立て

[ 2019年6月19日 05:30 ]

ACL決勝T1回戦・第1戦   鹿島1―0広島 ( 2019年6月18日    カシマ )

前半、鹿島・セルジーニョ(中)はヘディングでゴールを決め喜ぶ(撮影・西尾 大助)
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 決勝トーナメント1回戦の第1戦が行われ、前回大会王者の鹿島はホームで広島を1―0で下した。前半24分にFW土居聖真(27)のクロスからFWセルジーニョ(24)が頭で決めて先制。虎の子の1点を最後まで守り切った。04、05年のアルイテハド(サウジアラビア)以来2クラブ目、日本史上初の連覇に向けて幸先の良いスタートを切った。第2戦は25日にエディオンスタジアム広島で行われる。

ハーフライン付近でボールを持つと、土居はすかさずスペースを見つけた。「前が空いていたのでシュートかクロスで終わろうと思った。相手も迷っていたのでいっちゃえ、と」。前半24分。一気に加速してペナルティーエリア内に入って左足で折り返す。DFの足に当たったボールはふわりと軌道を変えてGKの頭上を通り越し、落下地点に走り込んだセルジーニョのヘディング弾を生んだ。

 「昨季のクラブW杯の経験で、一回のチャンスできちんとシュートまでいくことが勝利に近づく道だと分かった。攻め込まれている時間帯の方が神経が研ぎ澄まされる」  開始からボールを保持されても慌てない。通算20冠で常勝軍団と呼ばれる者たちが知る、流れを読み切った勝利への一撃だった。

 土居を突き動かすのはクラブW杯への思いだ。元からストイックな性格だが、今季はより顕著になった。世界の舞台で勝つために食事や時間の使い方に気を使うなど私生活も突き詰める。特に睡眠へのこだわりが強くなった。時間や質はもちろん、新しい呼吸法を取り入れた。コンディションは上々で、成果は着実に表れている。

 「昨年のACLで難しい試合を多く経験したのは財産になっている。1―0で勝ったが、あってないような点差。0―0の気持ちで広島に乗り込みたい」。日本勢対決の第1ラウンドを制した鹿島が目指すのは、04、05年のアルイテハド以来2クラブ目、日本史上初の同大会連覇。27歳の技巧派が世界への道しるべとなる。

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