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大分・藤本が驚異の“成り上がり” J1デビュー戦でアジア王者・鹿島撃破2発

[ 2019年2月23日 17:29 ]

明治安田生命J1第1節最終日   大分2―1鹿島 ( 2019年2月23日    カシマ )

<鹿島・大分>この日2ゴールの大分・藤本がVサイン  (撮影・大塚 徹)  
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 6年ぶりにJ1昇格を果たした大分でエースナンバーの10番を背負うFW藤本憲明(29)がいきなり強烈な光を放った。

 自身初となるJ1舞台で、敵地に乗り込んでの開幕戦。相手は昨季アジア王者に輝いた鹿島だ。だが、驚異の“成り上がり男”藤本は、前半18分に3人でのコンビネーションから先制ゴールを決めると、1―1で迎えた後半24分にはオナイウのスルーパスに走りこんで決勝点となる勝ち越しゴール。チームに2013年10月19日(対大宮、熊谷陸)以来1953日ぶりとなるJ1勝利をもたらした。

 「勝てたことはいいですけど、追加点取れる場面もたくさんあったので、そこは修正して次のホーム開幕戦でしっかり連勝できるように頑張っていきたいです」。冷静に試合を振り返ったが、藤本の飛躍はこの試合のヒーローだけにとどまらない。J3鹿児島(現J2)に所属していた2017年、J2大分に移籍した18年も開幕戦でゴールを決めており、これでJ3、J2、J1とすべて違うカテゴリーで3年連続の開幕ゴール。JFLの佐川印刷京都(後のSP京都FC)に在籍していた14年にも開幕ゴールを決めており、4カテゴリーでの開幕弾達成というまるでドラマのような結果となった。

 「1点目はすごくいいコンビネーションで得点を取れたと思います。2点目も周りのおかげですけど、しっかり決めることができて良かったと思います」と謙虚に振り返った藤本。15年のSP京都FC解散を受けて16年にJ3鹿児島へ移籍し、2年連続でJ3得点王に輝くと、18年に移籍したJ2大分で12得点を挙げてJ1昇格の原動力に。まさにシンデレラストーリーを地でいく29歳は「今までやってきたことを信じてきょうもやったので、それが結果につながって良かったと思います」と最後まで冷静だった。

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