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横浜DF山中、浦和に完全移籍 代表クラス25歳“ロベカル級”悪魔の左足

[ 2019年1月10日 05:30 ]

浦和への完全移籍が明らかになった山中(撮影・西海健太郎)
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 浦和が、横浜のDF山中亮輔(25)を完全移籍で獲得することが9日、明らかになった。複数の関係者によれば、この日までに条件面などで大筋合意した。13年ぶりリーグ制覇、2年ぶりアジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇を目指す上で左サイドの戦力拡充は重要なポイントとなっていた。一両日中にも正式発表される。

 浦和が、またも大型補強に成功した。今度は国内屈指のレフティー。横浜のDF山中を完全移籍で獲得することが確実となった。19年の始動を約1週間後に控え、条件面などで大筋合意。リーグ奪回とACL制覇を目指す今季、周囲から“ロベカル級”とも言われる悪魔の左足を持つ25歳が赤いユニホームに袖を通す。

 山中は昨年11月のキルギス戦で国際Aマッチデビューした新鋭。史上最速となるA代表デビューから2分でのゴールは記憶に新しい。横浜では32戦4得点、7アシストの活躍で攻撃の多くが山中を経由した。また強烈なFKも持つ。就任2年目のオリヴェイラ監督が今季から導入する可能性もある4バックでは左SB、従来の3バックならば左ワイドをハイレベルでこなす。

 昨年6月のW杯ロシア大会はテレビ観戦し、日本代表への思いも強くなったという。ポスト長友と言われ、昨夏にはトルコ1部のバシャクシェヒルから正式オファーが届くなど、欧州からも動向が注目されていた。日本代表のキルギス戦で左太腿を負傷、現在、開催中のアジア杯の日本代表からは漏れたが、左サイドとしては国内屈指の存在だ。

 クラブ幹部は「チームが成長するには2チーム分の戦力、世代交代が必要」とし、今オフの補強を活発化させてきた。左サイドは宇賀神友弥(30)も健在だが、戦力拡充は重要なポイントの一つだった。既にC大阪からFW杉本健勇(26)、柏からDF鈴木大輔(28)ら代表経験者を獲得。再び20代の代表クラス獲得に成功した。一両日中にも「浦和・山中」が誕生する。

 ◆山中 亮輔(やまなか・りょうすけ)1993年(平5)4月20日生まれ、千葉県出身の25歳。柏の下部組織出身で高校3年だった11年にはクラブW杯でメンバー入り、12年にトップチーム昇格。16年に柏から横浜へ移籍。年代別日本代表にも選出され、リオ五輪アジア予選に出場もケガのため本大会は落選。昨年、A代表デビュー。J1通算89試合6得点。1メートル71、65キロ。利き足は左。

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2019年1月10日のニュース