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新鋭ドリブラー、ポスト長友…新元号で代表入りが期待される7人

[ 2019年1月4日 10:00 ]

(左から)FW仲川輝人、DF小池龍太、DF杉岡大暉、FW安部裕葵、DF橋岡大樹、FW田川亨介、DF奈良竜樹
Photo By スポニチ

 Jリーグ誕生にワールドカップ(W杯)初出場。「平成」の時代に日本サッカーは大きな変革を遂げ、多くの選手が欧州の舞台に挑戦した。その平成もあと4カ月。5月1日からは新たな元号がスタートする。そこで、新しい時代の主役候補7人をピックアップ。A代表の経験はまだないが、新元号での代表入りが期待される選手を選んでみた。

 まずは、クラブW杯でのミドルシュートが記憶に新しい、鹿島FW安部裕葵(19)。準々決勝の北中米カリブ海王者・グアダラハラ戦では途中出場で豪快な右足ミドルを決めて「デルピエロのよう」(伊コリエレ・デロ・スポルト紙)と海外メディアから称賛された。2017年7月に行われたスペイン1部セビリアとの国際親善試合ではドリブルからのラストパスで先制点を演出し、マン・オブ・ザ・マッチに選出。国際舞台での相性の良さは代表でも生きるはずだ。まずは今年のU―20W杯、20年東京五輪が目標となるが、若き天才ドリブラーにはA代表入りを期待する声も。

 安部と同じくU―20世代で将来を嘱望されているのが浦和のDF橋岡大樹(19)。昨季はトップ昇格1年目ながら1対1の強さ、球際の強さを武器に右ウイングバックの定位置を獲得。J1リーグ戦25試合に出場し、第29節・仙台戦ではヘッドで初ゴールを決めた。本職はセンターバック。目指すは東京経由カタール行きだ。

 左利きのストライカー、鳥栖のFW田川亨介(19)はフェルナンド・トーレスら強力ライバルの加入で、クラブでは1年目より出場機会が減少。それでも代表ではU―21のトゥーロン国際、U―19アジア選手権と着実に経験を積み重ねた。武器はフィジカルの強さと50メートル6秒のスピード。欧州クラブからも将来性を高く評価され、昨夏にはレスターが獲得検討との報道も。

 東京五輪世代では、DF杉岡大暉(20=湘南)がフル代表入りを視界に捉えている。“ポスト長友”の期待がかかる左利きの左サイドバックで、昨年のYBCルヴァン杯決勝では左足スーパーミドルを決めてタイトルを引き寄せ、大会MVPに選出された。活躍は日本代表の森保監督の目にも留まり、「元々攻守に堅実な選手。凄く成長している」と高評価。

 一方、右サイドバックでは小池龍太(23=柏)の名が挙がる。豊富な運動量が持ち味で、アマチュア契約だったJFLからJ3、J2、J1と1シーズンごとにステップアップしてきた異色の経歴の持ち主。伊東ともに右サイドで柏の攻撃をけん引してきた23歳には複数のドイツ2部クラブが興味を示しているとの報道も。母方のいとこ、中島翔哉(ポルティモネンセ)に続く海外挑戦なるか?

 森保ジャパンのCB争いに参戦することが期待されるのは川崎FのDF奈良竜樹。身体能力に優れ、球際の激しさや1対1の強さを持つ25歳は、ファイティング・スピリットあふれるプレーで川崎Fのリーグ連覇に大きく貢献した。代表では各年代で選出されていたが、リオデジャネイロ五輪の3カ月前に左足を骨折し、本大会に間に合わなかった悔しい経験も。

 最後はFW仲川輝人(26=横浜)。身長1メートル62の小兵ながらスピードと鋭いドリブルを武器に、昨季は自己最高のリーグ戦24試合に出場して9得点をマーク。大学時代から高く評価されてきたアタッカーが加入前の右膝の大ケガを乗り越え、2度に渡るJ2へのレンタルを経て成長し、ポステコグルー監督の下でその才能を開花させた。9月のJリーグベストゴールに選ばれた、ドリブルからの独走ゴールを代表でも見たいと思うファンは多いだろう。

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2019年1月4日のニュース