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小笠原満男氏 地元・岩手での東北人魂イベント「何か感じ取ってもらえれば」

[ 2019年1月4日 19:21 ]

東北人魂のイベントに参加した小笠原満男
Photo By スポニチ

 18年シーズンで現役を引退した鹿島の小笠原満男氏(39)が4日、地元・岩手で2019新春「東北人魂」サッカーフェスタin富士大学に参加した。発起人の一人として活動する「東北人魂を持つJ選手の会」のイベントで、東日本大震災後の12年から復興支援の一環として続けられている。

 近隣の市町村から集まった小学生チームとともにボールを追いかけた小笠原氏は「最初はみんな緊張しているのか、岩手人の気質なのか分からないが大人しかった。ただサッカーをやったら元気になったし、楽しそうにプレーして、終わる時には人懐こい笑顔を見せてくれた。自分の少年時代を思い出した」と笑みを見せた。

 また、岩手や東北からJリーガーを多く輩出することも目的の一つとしており「自分たちに続くJリーガーや日本代表選手が出てきてほしい」との思いも抱く。だからこそ「僕らにできることは目の前で良いプレーを見せて、ああいう選手になりたいと思ってもらうこと。時折、容赦なく大人げないプレーをしたけど、サッカー選手ってすごい、目指したいな思ってもらいたくて活動をしている。何か感じ取ってもらえれば」と体を使って語りかけた。

 一緒に汗を流す中、小笠原氏が「上手い」と感心する参加者もいたようで「目につく子は何人かいた。僕らに対して意欲的にボールを奪ってやるでもいいし、やったプレーを真似するでもいい。それをできる子が上に行くと思う。せっかくの機会なので、そうやってプレーすればもっと伸びる」と後輩たちにエールを送った。

 今後も活動は継続していく予定。一刻も早い復興を願うとともに、「お世話になった」岩手への恩返しを改めて誓った。

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2019年1月4日のニュース