尚志 前回王者も食った!染野“お目覚め弾”で8強入り

[ 2019年1月4日 05:30 ]

<前橋育英・尚志>後半11分、尚志・染野(右)がゴールを決め、先制ゴールの沼田に祝福される(撮影・大塚 徹) 
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 第97回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦8試合が行われ、5年連続10度目の出場となる尚志(福島)は、前回大会王者の前橋育英(群馬)を2―1で破った。U―17日本代表FW染野唯月(いつき、2年)の今大会初得点で7大会ぶりに8強入りした。前回大会準優勝の流通経大柏(千葉)は星稜(石川)に1―0で勝利。J1鹿島への加入が内定しているDF関川郁万(いくま、3年)の強烈なヘディング弾の1点を守り切り、準々決勝に駒を進めた。

 喜びが爆発した。待ち望んだ大会初ゴール。勝利を決めるチーム2点目を叩き込んだU―17日本代表FW染野は「強いチームを相手にどれだけ点を取れるかが大事。自分が決めて勝ちたいと思っていた」と声を弾ませた。

 後半9分にDF沼田の直接FKで先制。その2分後にエースの歓喜はやってきた。「得点しなければいけない立場」と強い覚悟で前回大会王者に立ち向かった染野はMF加瀬の折り返しに右足で合わせて、ゴールネットを揺らした。前橋育英の山田監督も「2失点目が大きかった」と悔やむ大きな一発だった。

 ここ一番で勝負強さを発揮する男だ。昨年12月14日の高円宮杯U―18プレミアリーグのプレーオフ1回戦のJFAアカデミー福島U―18戦で右側頭部を負傷。2日後の2回戦の横浜ユース戦では裂傷部に医療用ホチキスを入れたままど根性でプレー。後半45分に負傷箇所を気にしない決勝ヘディング弾でヒーローになった。

 頭部の負傷は癒えている。今大会は初戦で神村学園(鹿児島)、2回戦で東福岡(福岡)と強豪を撃破。自身はここまで力強いポストプレーと献身的なプレスで貢献していたものの、無得点で少なからず焦りがあった。周囲からは「今日はおまえが決めてくれ」とハッパを掛けられていた。ようやく周囲の期待にも応えられた。

 「福島県民に勇気を与えたい」と意気込むエースがついに目を覚まし、チームの勢いはさらに加速する。目標の全国制覇へ、ド根性FWがけん引する。

 ◆染野 唯月(そめの・いつき)2001年(平13)9月12日生まれ、茨城県出身の17歳。鹿島の下部組織出身で力強いポストプレーとゴールへの嗅覚を兼備する点取り屋。U―17日本代表でも活躍する。好きな選手は日本代表FW大迫勇也。家族は両親と兄1人。1メートル79、68キロ。

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