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【W杯1次L展望D組】アルゼンチン準Vから4年…メッシシステムで悲願へ

[ 2018年6月16日 15:30 ]

W杯でアルゼンチン代表の鍵を握るメッシ(AP)
Photo By AP

 【出場国徹底チェック D組】ダークホースぞろいのD組を突破できるのか。前回準優勝のアルゼンチンだが、1次リーグから厳しい戦いが予想される。今回も絶対的エース、メッシの出来に浮沈がかかる。

 メッシは南米予選最終戦でハットトリックを演じ、敗退危機からチームを救った。かつてチリの指揮官としてメッシ対策に頭を悩ませ、予選途中から母国を率いる知将サンパオリ監督も「私ではなく彼のチームだ」と言ってはばからない。システムは予選で使用した3―4―2―1からメッシをトップ下に置いた3―3―3―1をテスト。大黒柱の守備の負担を減らし、両ウイングに攻撃のスペースをつくらせるためだ。

 アグエロ、ディマリア、イグアイン、ディバラと前線のタレントは豊富。守備はマスケラーノが3バックの中央に入ってにらみを利かせる。ただし、右膝負傷のロメロが欠場するGK陣は経験不足で不安極まりない。「W杯は国全体の夢。優勝候補じゃないが、みんな日に日に良くなっている」と言うメッシは悲願を果たせるのか。

 <クロアチア>成熟の「モドリッチ世代」は同国史上最強と評価される。32歳のモドリッチと30歳のラキティッチは世界有数のゲームメーカー。FWは30歳のカリニッチが高さとうまさを兼ね備え、32歳のマンジュキッチはユベントスでサイドハーフにコンバートされてプレーの幅を広げた。3位に入った98年大会の再現へ、ダリッチ監督も「夢をかなえられるメンバーだ」と自信を示している。

 <アイスランド>総人口約33万人はW杯出場国史上最少。堅守速攻を磨いて16年欧州選手権で8強入りし、欧州予選も1位通過で初出場を決めた。中盤のハードワーカーで高精度のFKも持つG・シグルドソンが3月に膝を負傷して離脱したが、2日の親善試合で復帰。しかし、持ち味の守備が3戦連続3失点と崩壊気味で、ハルグリムソン監督は「本来の我々ではない」と立て直しに懸命だ。

 <ナイジェリア>奇抜なデザインのユニホームが大人気。アフリカ勢で本大会に一番乗りしたチームが初の8強を目指す。モーゼス、イヘアナチョ、イウォビの若い3トップのスピードは今大会屈指。課題の守備もドイツ人のロア監督が強いフィジカルに手堅さを植えつけた。レスターで岡崎と同僚のイヘアナチョは「憧れのメッシと対戦するのが楽しみなんだ」と目を輝かせている。

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2018年6月16日のニュース