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グリーズマン アトレチコ残留でW杯集中「もう待てなかった」

[ 2018年6月16日 05:30 ]

W杯1次リーグC組   フランス―オーストラリア ( 2018年6月16日 )

デシャン監督(左)と話すフランス代表FWグリーズマン(AP)
Photo By AP

 5大会ぶりの優勝を目指すフランスのエース、FWアントワヌ・グリーズマン(27)が14日、アトレチコ・マドリード残留を表明した。スペインのドキュメンタリー番組で「クラブはチームが成長するためにできる限りのことをしている。もう待てない。チームに残ると言いたい」と宣言。自身のツイッターでもスペイン語、フランス語、英語で「俺のファン、俺のチーム、俺の家!!!」と4シーズン在籍したチームへの愛を強調した。

 グリーズマンは今夏のバルセロナ移籍が有力視されていた。昨年5月にAマドリードと新契約を結んだ際、今年7月1日に移籍解除金が2億ユーロ(約256億円)から1億ユーロ(約128億円)に下がるよう設定したためで、ビッグクラブ移籍が可能だった。特に興味を示していたのがバルセロナで、5年契約を用意と報じられたほか、今月にはメッシが「素晴らしい選手」と評価するなど、迎え入れる準備を進めていた。

 ただし、グリーズマンは自身の去就がフランス代表に及ぼす影響を考慮。交渉の進展にかかわらず、「W杯前に決めたい」と事前に話していた。今季の欧州リーグで優勝したAマドリードもグリーズマンが望む補強を約束したもようで、本人もオーストラリアとの初戦(16日)を前に決断。ビジネスより代表優先の“男気”を示した。オーストラリア戦は19歳のエムバペ、21歳のデンベレと3トップを形成することが濃厚。雑音をシャットアウトして臨む2度目の大舞台で、まずは4年前の8強超えを目指す。

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2018年6月16日のニュース