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【佐々木則夫 視点】ロシア開幕戦勝利 日本には大きなヒント

[ 2018年6月16日 09:18 ]

W杯1次リーグA組   ロシア5―0サウジアラビア ( 2018年6月14日    モスクワ )

<ロシア・サウジアラビア>5点目のゴールを決めたロシア代表のゴロビン(左)とジュバ(AP)
Photo By AP

 ロシアの開幕戦での戦い方は、コロンビア戦へ向けて日本代表の参考になるものだった。コロンビアはサウジアラビアとは質が違うが、ボールを動かすサッカーは同じ。ロシアは日本と同じ4―2―3―1のシステムでDF、MF、FWの3ラインをつくってしっかりと守備ブロックを組み、ボールを奪ったらショートカウンターで攻撃していた。2点目がその形だし、CKやFKを得た攻撃もカウンターからだった。こういうサッカーができればボール支配率で劣っても決定機がつくれる。日本代表もパラグアイ戦のメンバーなら前線からの連係でこのような戦い方は十分にできる。

 日本はボールを保持するサッカーが特長だが、指導者も選手も順応性が高く、攻守の切り替えが早いサッカーもできる。同じアジアでも、サウジアラビアは暑い国なので走るサッカーができない。そこは日本とは違う。ロシアは大会前は結果が出ていなかったが、「こう戦おう」と決めてサッカーの質を上げた。日本には大きなヒントをくれた勝利だった。(元なでしこジャパン監督)

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2018年6月16日のニュース