アギーレ監督「サッカーの話しかしません」海外メディア敵に回す

会見に臨むアギーレ監督（右から２人目）

アジア杯１次リーグＤ組 日本―イラク

（1月16日 ブリスベン）
　決戦を翌日に控え、異例の“禅問答”が繰り広げられた。

　告発受理から一夜明け、イラク戦に向けた公式会見に出席。冒頭にアギーレ監督は日本の報道陣から「告発受理が大会と選手に影響を及ぼすと思うか？」との質問を受け「私は選手たちとサッカーの話しかしません」と返答。続いてＡＰ通信オーストラリア支局のジョン・パイ記者から「スペインから何か通知は届いたか？」と突っ込まれたが「サッカーの話しかしません」と仏頂面で繰り返した。

　不誠実な指揮官の対応に、ジョン・パイ記者は「とても不満足。公の場で説明する責任がある」と不快感を示した。地元クーリエ・メール紙のモンテベルデ記者も「きょうは試合じゃなくて八百長の話題だろう」とあきれ顔。海外メディアを敵に回したことで、バッシングを受ける可能性は高い。１５日付の地元紙に八百長関連の記事はなかったが、アギーレ監督が午前にホテルのロビーから新聞を部屋に持ち帰る姿が目撃されており、報道を気にしている様子。異様な状況下で冷静に采配を振れるのか疑問だ。